1988 Fiscal Year Annual Research Report
下垂体より精製した新しい生理活性因子,腎成長因子の特異活性と構造の検討
Project/Area Number |
62570522
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Research Institution | Tokyo Women's Medical College |
Principal Investigator |
野村 馨 東京女子医科大学, 内科2, 講師 (40096623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀場 伸郎 東京女子医科大学, 内科2, 助手 (80173649)
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Keywords | 腎成長因子 / 黄体化ホルモン / 腎臓 / 糖蛋白質 |
Research Abstract |
豚下垂体より黄体化ホルモン(LH)を精製し、等電点電気泳動(IEF)で更に4つめのイソ体に分離した。Ex vivoの腎成長因子アツセイで活性を示すのはIEF-fr.2である。この各IEF分画の糖鎖構造の分析をおこなった。各IEF分画をα、βサブユニットにわけ、ヒドラジノリーシスで糖鎖を切断し、それを還元、標識した。この標識オリゴ糖をイオン交換カラムで展開すると中性画分と4種の酸性画分(N-1、S-1、S-N、S-2)に分離できた。N-1はシアル酸が1個あり、S-1、S-2は硫酸基が1個又は2個あるものであり、S-Nはシアル酸、硫酸基が各1個あるものを示す。αサブユニットの糖鎖末端は中性画分とS-1が主であるが、pIの低いイソ体由来のαサブユニットではS-1、S-2の割合が増え、中性糖の割合が低下する傾向を示した。βサブユニットのオリゴ糖末端は主としてS-2が主であるが、pIの低いイソ体由来のβサブユニットではS-2の割合がさらに多くなり、中性画分、S-1が少なくなる傾向を示した。更にConAカラムクロマト、塩酸メタノール処理による硫酸基の除去、各種グリコシダーゼによる逐次分解をおこないS-1、S-2、S-Nは末端のheterogeneityを有する複合であることを明らかにした。In vitroのアツセイではpIの低いイソ体ほど腎成長因子活性が低い傾向を示した。これは糖鎖構造との関連が推測された。しかし、ex vivoでの活性との相関ははっきりしなかった。In vivoでの活性発現にはイソ体の代謝率が問題となる可能性がある。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kaoru Nomura.: Endocrinologia Japonica. 35. 413-419 (1988)
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[Publications] Kaoru Nomura.: Endocrinology. 123. 700-712 (1988)
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[Publications] Kaoru Nomura.: Endocrinology. 124. 712-719 (1989)