1988 Fiscal Year Annual Research Report
ソマトスタチンによる成長ホルモン分泌調節機構に関する研究
Project/Area Number |
62570526
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
若林 一二 日本医科大学, 医学部, 助教授 (10096662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 仁 日本医科大学, 医学部, 助手 (60183414)
南 史朗 日本医科大学, 医学部, 助手 (10192361)
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Keywords | ソマトスタチン / GRF / B-endorphin / 拍動性GH分泌 |
Research Abstract |
ソマトスタチン(SS)と成長ホルモン(GH)分泌促進因子(GRF)の相互関係について前年度に引続き研究を施行した。1)、無麻酔、無拘束の成熟雌ラットにSSを間欠的に投与したところGH分泌はSSにより抑制されSS中止後の反跳性GH分泌が惹起された。反跳性GH分泌はSSの用量と投与時間に依存して増加し、抗GRF血清を投与すると著しく減弱した。したがって反跳性GH分泌はGRFに依存し外因性に投与したSSは視床下部に働くことが推測された。2)、視床下部基底部の前側方切断術(ALC)を施行し視床下部正中内側野(MBH)に対するSSの影響について検討した。ALC群では拍動性GH分泌とB-endorphinに対するGH反応は認められなかった。GRFに対する血漿GHの反応は対照群と差がなかった。観察期間中のGH分泌量はALC群では対照群に比較して有意に低値であった。SSを間欠的に投与したところGH分泌量は対照群と同じレベルに回復した。GRFは持続的に分泌されGH分泌を刺激しSSはGRFを介して動的なGH分泌に関与することが推測された。3)、前視床下部のSSニューロンに電気刺激を加え刺激中断後に反跳性にGH分泌が惹起されるか否か検討を行いこの現象の起こる条件と結果の特異性について検討した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Hitoshi Sugihara: Brain Research. 475. 128-133 (1988)
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[Publications] Hitoshi Sugihara: Journal of Endocrinology.
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[Publications] Shiro Ninami: Brain Research.