1988 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子組み換え型顆粒球コロニー形成刺激因子の白血病細胞の分化と増殖に及ぼす影響
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62570554
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Research Institution | Tokyo Women's Medical College |
Principal Investigator |
泉二 登志子 東京女子医科大学, 講師 (00101808)
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Keywords | 急性骨髄性白血病 / 白血病コロニー / 遺伝子組み換え型インターロイキン3 / 他のコロニー形成刺激因子との併用作用 |
Research Abstract |
急性骨髄性白血病細胞各種病型においてコロニー形成刺激因子の一つである遺伝子組み換え型インターロイキン3(rIL-3)に対するコロニー形成刺激活性を白血病性コロニー法を用いて検討した。また白血病性幹細胞の自己再生能の及ぼす影響、コロニー構成細胞の表面形質、細胞形態について検討した。さらに遺伝子組み換え型顆粒球単球コロニー形成刺激因子(rGM-CSF)、遺伝子組み換え型顆粒状コロニー形成刺激因子(rG-CSF)との併用について検討し、コロニー形成刺激作用を正常ヒト白血球plytohemagglutinin刺激培養〓〓(pHA-LCM)と比較した。rIL-3は27例中12例(44%)で、コロニーを形成した。反応した例について病型との関連は認められなかった。反応程度はpHA-LCMに比べて有意に低値であり、rGM-CSF、rG-CSFの反応程度(前年度の結果)と有意差は認められなかった。rIL-3による自己再生能を8例で検討したが、pHA-LCMによるそれらの値とほぼ同様の値を示し、両群間の値には直線関係が見られた。rIL-3によるコロニー構成細胞の細胞表面形質は6例で検討したが、pHA-LCMによる値とほぼ同様であった。また細胞形態は両群共に芽球様であり、組織化学的染色性もほぼ同様であった。これらの結果はrIL-3は白血病性幹細胞の自己再生能、および分化の方向とその程度を変化させなかったことを示す。rIL-3をrGM-CSF又はrG-CSFと9例で同時添加したが、コロニー数はさまざまで、半数例では併用時のコロニー数はそれぞれのCSF単独添加時のコロニー数の合計とほぼ同様であった。残る半数では併用時のコロニー数はそれぞれのCSF単独添加時のコロニー数の合計に比べ有意に高値または低値を示した。白血病細胞のCSF併用による反応性はheterogenousであった。3剤のCSFを同時添加した場合のコロニー数はpHA-LCMのそれに比較し明らかに低値を示すことが多く、そのような症例では3剤のCSF以外のCSFが主なCSFとして働いている可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Motoji.T.;Takanashi.M.;Masuda.M.;Nakayama.K.;Oshimi.K.;Mizoguchi.H.: in press.
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[Publications] Motoji.T.;Fuchinoue.M.;Takanashi.M.;Masuda.M.;Oshimi.K.;Mizoguchi.H.: Exp.Hematol.17. 56-60 (1989)