1988 Fiscal Year Annual Research Report
消化管手術におけるinteshnal adaptation に関する実験的研究-とくに大腸全摘、小腸切除の消化管ホルモンおよび消化吸収に及ぼす影響とその対策について
Project/Area Number |
62570588
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
佐々木 巌 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (60125557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟山 裕士 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (50192315)
内藤 広郎 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90180223)
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Keywords | gvt-GLI / 小腸誘発電位 / CCPR / intest,nal adaptation |
Research Abstract |
雑種成〓に回腸の癌佐側をTrei靱帯より5cm肛門側に有茎移植するileojeiunal transposition(以下、IJT)モデルを作成し、初回手術時と術後5週経過時にペントバルビタール麻酔下でD-glueoreによる小腸誘発電位の測定を行った。使用した電極はMA-2(クリニー社、東京)を用いた。その結果、IJT術後5週において、間置された回腸でのD-glueoreによる誘発電位およびPDmaxは術前間置する前の回腸に比べて有意に低値を示し、術前の空腸における値に近づく傾向が認められた。しかし、アミノ酸であるグリシンて用いた誘発電位での検討では術前、後で差は認められず、栄養素によるfunctoonal intes Iinel adaptationに差が存在する可能性が示唆された。 一方、ラットを対象とした実験では、空腸時の血漿gnt-GLI値はsham群に比べ20日回まで有意の高値を示し、間置回腸では折合早期がSCCPR Caypt cell produetion vate)の高値を認めた。またVillees hysertvopluy は術〓10日目以後に認めたが40日目にはsham群のレベル〓で低下することが判明した。functional adaptation についてChamfer法を用いて摘出小腸片のD-glueoreによる誘発電位について検討したが、その結果、回腸における_△PDの変化は40日目においてKt値の上昇が認められ、何らかの〓序でglucoreに対する小腸粘膜の親和性が高まるものと示唆された。このことは、IJT術〓は早期においてCCPRやvillees heijlitで示されるようなmorptrolojical な変化が生じ、小腸の吸収面積の増大を行うことにより異常状態に適応することが行われるが、後期においてはKt値の変化で示されるようなfunctionalな変化が生じることにより初期における形態的変化は消退すると考えられた。
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