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1988 Fiscal Year Annual Research Report

ヒルシュスプルング病におけるアセチルコリン受容体の局在

Research Project

Project/Area Number 62570614
Research InstitutionKyorin University

Principal Investigator

伊藤 泰雄  杏林大学, 医学部・小児外科, 助教授 (80110881)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 薩摩林 恭子  杏林大学, 医学部・小児外科, 助手
韮澤 融司  杏林大学, 医学部・小児外科, 講師 (60129591)
平野 寛  杏林大学, 医学部・解剖学, 教授 (10086481)
Keywordsヒルシュスプルング病 / 先天性巨大結腸症 / アセチルコリン受容体 / オートラジオグラフィー
Research Abstract

今年度は、主としてラット消化管におけるムスカリン様アセチルコリン受容体の部位による分布の差について検討した。
方法は、昭和62年度の研究で確立した方法である。つまりWistar系雄性ラットの尾静脈より〔^3H〕quinuclidinyl benzilate(以下〔^3H〕QNB)250μCiを30分かけて注入し、腸管を摘出した。摘出腸管をドライアイスアセトンで凍結し、5μmの凍結切片を作製し、ディップ法により乳剤をかけた。4週間、暗所で露出の後、現像し、光顕的に観察した。また摘出腸管0.1gをソルエン350に溶解し、液体シンチレーションカウンターにて、消化管部位別の放射活性を測定した。対照群には硫酸アトロピン1mg/kgを腹腔内に前投与した。
その結果、消化管部位別の放射活性の平均値(n=10)は、組織10mg当り胃9000cpm、十二指腸13000cpm、小腸上部22,000cpm、小腸下部9700cpm、大腸上部9800cpm、大腸下部7600cpmと、腸管の口側に豊富で、肛門側へ向かうほど減少傾向がみられた。ムスカリン様アセチルコリン受容体の局在を示す銀粒子は、粘膜層、粘膜下層、筋層にみられたが、特に粘膜層に多数分布していた。筋層では、アウエルバッハ神経叢や平滑筋線維の表面に銀粒子の集蔟や線状配列がみられた。これらの銀粒子は硫酸アトロピンの前投与により抑制されることより、ムスカリン様アセチルコリン受容体に特異性があると思われた。来年度は、手術的に摘出した腸管について、アセチルコリン受容体の検出を可能にし、本研究の目標であるヒルシュスプルング病腸管におけるアセチルコリン受容体の局在について検討したい。
また今年度は、胎児ラット腸管についてもアセチルコリン受容体の検出を試みたが、不成功に終った。今後〔^3H〕QNBの投与方法に工夫が必要と思われた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 伊藤泰雄: 日本平滑筋学会雑誌. 24(6). (1988)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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