1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62570662
|
Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
藤原 敬 香川医科大学, 医学部附属病院, 助手 (40165436)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土田 高宏 香川医科大学, 医学部附属病院, 助手 (10181249)
|
Keywords | 悪性脳腫瘍 / 抗癌剤 / 感受性試験 / コロニーフォーメーションアッセイ / フローサイトメトリー / Brdu |
Research Abstract |
1.手術時採取した腫瘍の生検材料を使用して全例培養を試みており, その初代培養細胞12例を凍結保存している. また, 各種抗癌剤の感受性試験に使用するヒト培養グリオーマ樹立株の作製目的で, 現在7例の継代培養を行っている. 2.感受性試験としてcolony formation assay,BrdU取り込みによるS期細胞の算定, SDI(succinate dehydrogcnase inhibition)testのcontrol studyを行い, colony formation efficiercyは, ラットグリオーマ細胞株で50〜60%, ヒトグリオーマ細胞株で20〜40%, また, フローサイトメトリーによるS期細胞は40〜50%と安定した結果が得られることを確認できた. 3.ラットグリオーマ細胞およびヒト培養グリオーマ樹立株に対して, 抗癌剤としてACNU, Cis-Platinum,Acrarubicin,Vincristine,5-FU,Procarbazineを使用し上記感受性試験を行った. 抗癌剤の種類・接触時間薬剤濃度等による各培養細胞株の感受性を比較検討し, 各感受性試験間に相関性が認められた. 4.(1)ラジオアイソトープを用いた感受性試験を追加して行い, 他の感受性試験との相関性について検討する. (2)ラットまたはヌードマウス頭蓋内移植脳腫瘍を作製し, 抗癌剤による腫瘍増殖抑制効果・延命効果と感受性試験の相関性をみる. (3)手術時採取した生検材料を使用し, 初代培養にて抗癌剤の単剤あるいは併用による感受性試験を行う. また, その結果に基づいて抗癌剤投与計画を立てて臨床例に応用する. (4)感受性試験と患者の生命予後・機能予後・CTスキャン上の腫瘍縮小効果との関連について検討する.
|