1988 Fiscal Year Annual Research Report
コラーゲン生体材料を用いた骨形成因子の臨床応用に関する研究
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62570696
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
藤井 克之 東京慈会医科大学, 医学部整形外科, 助教授 (10112856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蔡 詩岳 東京慈会医科大学, 医学部整形外科, 助手 (80183359)
田尻 健 東京慈会医科大学, 医学部整形外科, 講師 (50138773)
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Keywords | 骨形成因子(BMp) / コラーゲン生体材料 / 骨誘導 |
Research Abstract |
昭和62年度には、ハムスターOs515骨肉腫ならびに牛骨から骨形成因子(Bone morphogenic protein,BMp)を分離した。得られた骨形成因子をコラーゲンスポンジに吸着させて、これせマウスの筋肉内に移植したところ、異所性の骨化が惹起されることが判明した。 昭和63年度は、BMpをさらに異なったコラーゲン生体材料に結合させ、それらの骨誘導能につき検討した。 1.コラーゲン生体材料(日本医用高分子材料研究所の提供) 1)2%コラーゲン溶液 2)コラーゲル膜 2.BMpの移植方法 1)2%コラーゲン溶液のBMpを混和し、これを経皮的にマウスの筋肉内あるいは骨欠損部に注入 2)荷電コラーゲン膜にBMpを付着させ、マウスの筋肉内あるいは骨欠損部に移植 3.結果 2%コラーゲン溶液は粘性が高く、体温下では線維配列を形成することが観察されている。これにBMpを混和させて、注射器を用いて経皮的に生体に注入すると、筋肉組織内そして骨の欠損部分に効率よく骨形成が生じることがわかった。また、荷電コラーゲン膜にBMpを付着させて移植すると同様な骨形成が生じたが、その骨形成能はコラーゲン溶液混和群に比べてやや低いことが観察された。以上のことから、BMpとコラーゲン生体材料との複合体移植は、今後、臨床面で応用し得る可能性があるものと考える。
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[Publications] 藤井克之,太田充宣,辻美智子,大橋俊子,室田景久,宮田暉夫: 骨軟骨移植研究会抄録. 5. 40 (1987)
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[Publications] Takeuchi,H.;Fujii K.;Tajiri,K.;Sai,S.;Marumo K.;Ohta M.;Ohhasi,T.;Murota,K.: Transaction of the 34th Annual Meeting of Orthopaedic Reserch Society(USA). 13. 323 (1988)