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1987 Fiscal Year Annual Research Report

ショック時における自律神経および内分泌系の中枢調節機構

Research Project

Project/Area Number 62570707
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

奥田 千恵子  京都府立医科大学医学部, 麻酔学教室, 講師 (70079937)

Keywords循環ショック / 脳内神経活性物質 / push-pull perfusion / 脳環流 / thyrotropir-releasing hormone(TRH)
Research Abstract

今年度はpush pullカニューレを作成し, ラットの脳で還流することにより脳内の物質, 特にthyrotropin-releasing hormone(TRH)を連続的に測定できるようにすること, さらに循環動態の指標として血圧, 心拍数などを同時にモニターすることを目標とし, これを達成することができた. 今, 度中に得られた成果としては下記のようなものがあり, 一部は論文として発表した.
1.push-pullカニューレは計画書どおり作成し, ラットを覚醒下にて血圧, 心拍数をモニターしながら第4脳室を還流して連続的にサンプルを得ることができた. 測定する物質により還流速度を変える必要があり, TRHの場合は10μl/min, 又はアミノ酸やグルコーマ, ラクテードなどは2〜5μl/minが適当である.
2.脳内のTRHの量で循環系の変化との関係を知るために, 静脈内にTRHを投与し, 脳還流液中のTRH濃度と血圧, 心拍数を測定した結果, TRHの脳への移行と, 脳からの消失のパターンが血圧, 心拍数の変化のパターンをよく相関することから, TRHの中枢性の交感神経刺激作用の直接的な証拠を得た. (Okuda C.efal Life Sci.42 1988)
3.循環ショックの際の脳内の内因性のTRHあるいはアミノ酸などの変化に関する予備実験的データもいくつか得ることができた. 特に出血性ショックおよびエンドトキシンショックモデルにおいて脳内アミノ酸やグルコーマラクテートなどの変化に関して代謝面からの考察を加え, 一部学会発表した. また, push pull penfvsiun法を循環ショックの病態解析に用いる意義に関しても報告した. (奥田, 医学のあゆみ)
来年度の課題としては, 各種ショック時において脳環流を行ないTRHやアミノ酸の変化を神経伝達物質あるいは神経調節物質としての側面からとらえ脳の役割を明らかにしたい.

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] Okuda, C. et al: Life Sciences. 42. 1181-1188 (1988)

  • [Publications] Okuda, C. et al: Pharmacol Biochem. Behav.30. (1988)

  • [Publications] Okuda, C.: Ann. NY. Acad. Sci.

  • [Publications] 奥田千恵子: 医学のあゆみ.

  • [Publications] 田中宏 他: 麻酔と蘇生.

  • [Publications] Mizobe, T. et al: Civ. Shock.

URL: 

Published: 1989-03-20   Modified: 2016-04-21  

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