1988 Fiscal Year Annual Research Report
卵巣における成長ホルモン作用機構の機能的・組織学的研究
Project/Area Number |
62570741
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
臼杵 サトシ 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (50092151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩田 正樹 東京大学, 医学部, 助手 (80134526)
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Keywords | 成長ホルモン / LH / FSH / プロラクチン / GnRH / IGF-1 / レニン-アンジオテンシン系 / DNA / DNAポリメラーゼ / steroidogenesis / 卵胞 / 黄体 |
Research Abstract |
本年度は、成長ホルモン(GH)の卵胞と黄体に及ぼす作用を、卵胞、顆粒膜細胞(GC)、黄体切片などを用いて、GH単独ないしLH、FSH、プロラクチン(PRL)、Gn-RH、IGF-1との併用投与によって検討した。実験動物としては、ウイスター・イマミチ系雌ラットを用い、1〜10の各週令ラット、PMS処理ラット、PMS-hCG処理ラット、下垂体摘出ラットを用い、in vivoないしin vitro実験を行ない、DNAポリメラーゼ活性、steroido genesis、IGF-1、EGF、レニン-アンジオテンシン系に及ぼす影響について検討した。 DNA合成系に関しては、in vitroの短期インキュベーションでは、GHはDNAポリメラーゼα活性を選択的に増加させるが、DNA量に有意な変化は認められなかった。一方in vivo実験においては、DNAポリメラーゼα活性およびDNA量とも有意な増加を示した。IGF量についても同様の傾向が認められるとともに、IGFの投与でもDNA合成作用は増加した。GH+IGF-1では、GH単独作用よりも、DNA合成作用ないしsteroidogenesisともやや増強された。EGF、レニン-アンジオテンシン系には明らかな変化は認められなかった。 LH、FSHないしGnRHの併用投与でsteroidogenesisは増強傾向にあったが、familyであるPRLでは有意な変化が認められなかった。 GHの作用は、主として顆粒膜細胞にあった。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Satoshi,Usuki;Yoshie,Usuki;Masaki,Shioda: Neuro-endocrinology of Reproduction,Elsevier Science Publishers B.V.751. 59-66 (1987)
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[Publications] Satoshi,Usuki;Sayuri,Kubota;Yoshie,Usuki: Biomedical Resedrch. 9. 133-137 (1988)
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[Publications] Satoshi,Usuki;Masaki,Shioda: Hormone and Metabolic Research. 19. 508-509 (1987)
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[Publications] Satoshi,Usuki: Japanese Journal of Fertility and Sterility. 34. 47-55 (1988)
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[Publications] Satoshi,Usuki;Sayuri,Kubota;Masaki,Shioda;Masaki,Shioda: Gynecological Endocrinology. 2. 283-291 (1988)
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[Publications] Masaki,Shioda;Satoshi,Usuki: American Journal of Obstetrics and Gynecology. 159. 880-881 (1988)
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[Publications] Satoshi,Usuki;Masaki,Shioda: Hormone and Metabolic Research. (1989)
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[Publications] Satoshi,Usuki;Masaki,Shioda: American Journal of Obstetrics and Gynecology. (1989)