1988 Fiscal Year Annual Research Report
子宮胎盤床組織および胎盤絨毛組織における血管増生因子に関する研究
Project/Area Number |
62570747
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Research Institution | Yamanashi Medical School |
Principal Investigator |
安水 洸彦 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (80107705)
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Keywords | 血管増生因子 / 成長因子 / 子宮胎盤床 / 胎盤 / DHAS半減期 |
Research Abstract |
1.妊娠11日令、15日令、20日令のラットより、子宮、子宮胎盤床、胎盤組織を採取。各サイトゾルを透析、凍結乾燥、60%飽和硫安にて塩析後、イオン交換クロマトグラフィー(Bio-rex70、PBS+0.01〜1MNaCl)により、1M、NaCl分画を採取した。再度透析、凍結乾燥後、蛋白量を調整し、成長因子活性を3T3細胞への3H-チミジン取り込み、血管増生因子うウシ毛細管内皮細胞増殖能を指標に測定した。 この結果、各試料とも1様の成長因子活性、血管増生因子活性を示したが、胎盤床は10日令が最高値でその後低下傾向を示すも一般に高値、また子宮筋では妊娠日令とともに上昇し、20日令が最高値となった。 胎盤はいずれの時期においても他2組織に比し低値であった。 2.ヒト満期産胎盤にも同様の内因生成長因子、血管増生因子の存在が推測された。 3.ヒトにおける子宮胎盤循環量の低下と退治発育遅延発生の関係をdehydroepiandrosterone sulphate(DHAS)投与による動的分析を用いて検討した。その結果、母体DHAS投与後の血中DHAS半減期を一定程度反映し、胎盤-胎児循環不全の臨床的指標として有力であることが判明した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 安水洸彦,加藤順三: 産科と婦人科. 55. 555-558 (1988)
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[Publications] 安水洸彦,加藤順三: ホルモンと臨床. (1989)
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[Publications] Takehiko,Yasumizu: Acta Obst Gynaec Jpn. (1989)
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[Publications] 安水洸彦: 日本産科婦人科学会雑誌. (1989)