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1987 Fiscal Year Annual Research Report

嗅覚性大脳誘発反応に関する研究

Research Project

Project/Area Number 62570790
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

加藤 寿彦  福岡大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (80078766)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白石 君男  福岡大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (90187518)
Keywords嗅覚 / 誘発反応 / 頭皮上分布
Research Abstract

1.本研究の嗅性大脳誘発反応記録のために, 以下の仕様を有するニオイ刺激制御装置が試作された.
(1)鼻に装置したセンサーで被検者の呼吸を電気信号に変換し, 吸気相に同期して臭素を送出する電磁弁を開閉させる. (2)刺激間隔は嗅覚の疲労や慣れを防止するために, 1から9呼吸までの任意の呼吸毎に刺激することが可能. (3)刺激時間は最大2秒まで, また刺激を与えるタイミングは被検者に応じて設定可能.
2.嗅覚正常者について嗅性大脳誘発反応を記録し, その結果および知見は以下の如くであった.
(1)26名を対象とし, 基準電極部位を耳垂, オトガイ部先端, 頭部外の平衡型基準電極(BNE), 手関節部に設置し, 反応の大きさと出現率について検討したところ, 基準電極部位をBNEとしたときがやや高率(84.6%)に記録され, また振幅の大きさは頭部外の基準電極としたときのほうが大であった. このことは耳垂にも誘発電位が波及していると推定された. (2)反応波形は, i)頂点潜時が700mにsecに付近に認められるもの, ii)頂点潜時が300msecと700sec前後に陽性波が認められたもiii)300msec前後の陽性波のみが認められたものの3つの型に分類され, 最初のタイプが最も高率(77.3%)に記録された. (3)5名について嗅覚性大脳誘発反応の頭皮上電位分布および潜時分布を作成した. 中心部や頭頂部で高電位となり, 頭皮上の周辺部では電位が低下し, 不明瞭となった. 頂点潜時は後頭部にいくに従い延長する傾向にあった. これらから大脳誘発反応は中心部付近で最大となるベクトルが想定された. また正中中心部Czの部位が電位が高かったことから, 誘発電位による他覚的嗅覚検査として適当な記録部位であると考えられた.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 原田博文,白石君男,曽田豊二,加藤寿彦,浜之上隆史: 日本鼻科学会誌. (1988)

URL: 

Published: 1989-03-20   Modified: 2016-04-21  

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