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1988 Fiscal Year Annual Research Report

根尖病巣成立における根管内嫌気性菌の免疫生物学的意義に関する研究

Research Project

Project/Area Number 62570867
Research InstitutionKanagawa Dental College

Principal Investigator

長田 保  神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (70084720)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 谷 信之  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20163610)
Keywords根尖病巣 / 根管内細菌 / 免疫担当細胞
Research Abstract

63年度は、根尖病巣内の免疫担当細胞の動態および根管内細菌との関係を形態学的に明らかにすることを目的として研究を行い以下の知見を得た。免疫担当細胞の動態については、23症例のヒト根尖病巣を供試してBTcell、Tcellサブセットおよびマクロファージの分布をモノクローナル抗体を用いて免疫組織科学的に検索した。その結果、T/BRatioは、歯根襄胞で3.7.4と有意に高く、歯根肉芽腫で1.40根尖瘢痕で1.45であった。さらに、Tcellサブセットについて検討したところ、Th/iとTS/Cの比率は、根尖瘢痕および歯根襄胞では、同程度であったが歯根肉芽腫では、Th/iが優位であることが明らかになった。また、マクロファージの占める比率は、歯根肉芽腫において根尖瘢痕および歯根襄胞よりも高い傾向が認められた。これらのことから、根尖病巣内の免疫担当細胞の比率は、各病型(歯根肉芽腫、歯根襄胞および根尖瘢痕)により異なることが明らかとなり、それらの変動が病態推移に関連しているものと推定された。次に、根尖病巣内に存在する根管内細菌の局在を明らかにするために感染根管から優位に分離されたBocteroides buccae,B.oralis,B.pneumosintes,Veillonella parvvla,Peptecoccus microsおよびEubacterium alactolyticumの抗血清を作製し免疫組織化学的に局在を検索した。その結果、供試したいずれの細菌についても病変組織内の局在が認められた。また、それらの菌体成分は泡沫細胞内に取り込まれた状態でも存在していることが確認され、それらの泡沫細胞周囲には、T、B cellの接触が認められた。以上のことから、根尖病巣の成立や進展に根管内細菌による抗原刺激に基づく免疫病理学的機序の関与が強く示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 谷信之、冨永尚宏、長田保、渡辺是久、梅本俊夫: 日本歯科保存雑誌. 31. 1494-1501 (1988)

  • [Publications] 谷信之: 神奈川歯科大学学会雑誌. 23. (1989)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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