1988 Fiscal Year Annual Research Report
生体膜モデルとしてのリポソームと歯科材料の相互作用の研究
Project/Area Number |
62570873
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
藤沢 盛一郎 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (40014162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門磨 義則 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (00092403)
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Keywords | 歯科材料 / DPPCリポソーム / 相互作用 / 核磁気共鳴装置(NMR) / 示差走査熱量計(DSC) |
Research Abstract |
1.リポソームは生体膜モデルとして広く用いられている。歯科材料とくに重合性レジンモノマーの生体膜損傷のメカニズムを明らかにするため、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)を用いてルポソームを調整し、モノマーとの相互作用を核磁気共鳴装置(NMR)を用いて検討した。その結果、Methy1 Methacrylate Ethylene Dimethacrylateはそのプロトン1およびカーホン13ケミカルシフトを高磁場シフトさせた。このことから、モノマー類はりん脂質に取込まれることが明らかになった。メチルメタクリレート:41%、エチレンジメタクリレート:74%(取込量)。Bis-GMAモノマー/DPPCリポソーム系においては、モノマー類がDPPCと強く相互作用するための、数万回の積算後モノマーのカーボン13ケミカルシフトが検出できた。一級アルコールのBis-GMA異性体(Iso-Bis-GMA)はDPPCとより強く相互作用した。 特くに、酸化亜鉛ユージノールセメントに用いられるユージノールは、DPPCと強く相互作用し、DPPCのアシル基の運動を制限させた。これに反し、フエノールの相互作用は小さかった。ケミカルシフトの高磁場シフトは見られなかった。 2.歯科用金属塩類とDPPC/コレステロール系リポソーム相互作用を示差走査熱量計(DSC)により検討した。多価カチオン(Fe^<+3>、Zn^<2+>、Ca^<2+>)は1価カチオン(Na^+、K^+、Ag^+)よりDSC相互作用が大きかった。Ca^<2+>は膜安定作用を示した。アニオン類では、F^-に比べOCl^-の相互作用が大きかった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Seiichiro,Fujisawa: Biomaterials. 10. 51-55 (1988)
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[Publications] Seiichiro,Fujisawa: J.Dent.Res. 67. 1438-1441 (1988)
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[Publications] 藤沢盛一郎: 歯科材料器械. 6. 796-802 (1987)
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[Publications] Seiichiro,Fujisawa: Biomaterials.