1988 Fiscal Year Annual Research Report
不斉1,3ー双極子環付加反応を利用する(-)ーゲフィロトキシン223ABの全合成
Project/Area Number |
62570953
|
Research Institution | Tokyo College of Pharmacy |
Principal Investigator |
樹林 千尋 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (80057330)
|
Keywords | 不斉1,3ー双極子環付加反応 / ニトロン / (+)-モノモリン I |
Research Abstract |
(S)ー3ーbenzyloxyheptー1ーeneとEーニトロン体の不斉1,3ー双極子環状付加反応は, 予想したようにアルコキシinside遷移状態を経由する経路が優先し, (3R, 5R)ートランスイソキサゾリジン体を主付加成績体として与えた. 本付加成績体を水素化アルミニウムリチウムで環元して, 側鎖部分をアルコールに変換し, ついでトシル化後ヨウ素化した. ヨウ素体にペンチル側鎖を結合し, Wacker酸化によりケトン体へ導いたがきわめて低収率であった. そこで付加成績体をDIBAL還元によりアルデヒド体に変え, ついでWittig反応を行うことにより満足できる収率で所期のケトン体へ導いた. ケトン体は合成目標である(+)ーmonomorine Iの重要な合成中間体であり, (+)ーmonomorine Iへは4行程で到達できる.
|