1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62570973
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Research Institution | Tokyo College of Pharmacy |
Principal Investigator |
原 昭二 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (40057287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土橋 保夫 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (30164099)
土橋 朗 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (40138962)
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Keywords | アミノ酸誘導体 / 水素結合 / ジアステレオマー錯体化 / 自己誘起のNMR非等価性 / 不斉識別 |
Research Abstract |
前年度では、アミノ酸誘導体(N-アシル-O-アルキルエステル)がアミドNHとカルボニルC=O間の水素結合により、不斉選択的に環状二量体を形成することを明らかにした。本年度は、アミノ酸誘導体に見い出された不斉選択性を利用する光学分割システムを構築するために、アミノ酸を不斉源とする光学活性固定相の設計・合成を行なった。 (1)光学活性固定相の設計 光学活性固定相の基体には、高い分離効率を得るために剛性固体である多孔性シリカゲルを選択した。不斉源は、N-デカノイル-L-バリンtert-ブチルアミドとし、この不斉源の長鎖アルキル基の末端をジメチルクロロシリル化しシリカゲル表面に化単結合する方針をとった。さらに不斉源によるシリカゲル表面の一辺修飾後、残在するシラノール基をトリメチルシリル化して表面シラノール基を減少させることにした。以上の設計指針は、、シラノール基を溶質対単体との間の非不斉選択的相互作用を最小とすることに基づいている。 (2)光学活性固定相の合成 学法に徒い、11-ウンデセニル-L-バリン-tert-ブチルアミドを合成した。このオレフィン誘導体を塩化白全酸を触媒としてジメチルクロロシランでヒドロシリル化しシリル化剤を合成した、得られたアミノ酸のシリル誘導体をシリカゲルを反応させた。光学活性固定相の二次修飾はトリメチルシリルクロライドを用いて行なった。 (3)光学活性固定相の性能 今回合成した光学活性固定相は、アミノ酸のみならず、アミン、アミノアルコール、α、β-オキシ酸、1、2-ジオール誘導体に対して不斉選択性を示した。
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Research Products
(1 results)