1987 Fiscal Year Annual Research Report
Go期に特異的に発現されるHIヒストン遺伝子のクローニングおよびその発現調節
Project/Area Number |
62570981
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
安田 秀世 金沢大学, 薬学部, 助教授 (40111554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大場 義樹 金沢大学, 薬学部, 教授 (10012634)
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Keywords | HIヒストン / クローニング / ヒストン小成分 / NRK細胞 / Balb / _3T_3細胞 |
Research Abstract |
今年度はまず, H1ヒストン小成分の合成, 分解を調べ, どの小成分がG_C期に特異的に発見されるのかを確認することにした. はじめに, ラットおよびマウスH1ヒストン小成分の高速液体クロマトグラフィーによる相互分離を検討した. その結果逆相C_<18>-300〓のカラムで, アセトニトリルの濃度勾配によりラット, マウスそれぞれ5ヶのH1小成分とH1°に分離することができた. その分離を用いてラットNRK細胞におけるG_O期に特異的に発現されるH1ヒストン小成分の固定を行なった結果, 小成分IIIがそれにあたるものであった. 小成分IIIはアフィディコリンでDNA合成を阻害してもその合成は継続し, 合成はDNA合成に直接呼応していないようである. またマウスではBa1b/_3T_3細胞を用いた結果, 小成分IIIとH1°が, DNA合成に呼応せず, G_O期に合成されるものであった. さらにこれら小成分の細胞周期内でのリン酸化も検討した. リン酸化はH1ヒストン小成分すべてで, G_2M期において観察され, 特定の小成分のリン酸化がおきないということはなかった. H1ヒストン小成分の発現の制御機構を遺伝子レベルで調べる第1歩としてH1ヒストン小成分のクローニングを試みた. ラットゲノミックライブラリー(EMBL3A, Sau3A部分分解)を用いてヒトH1ヒストンクローンをプローブに数クローンを得ることができ, 現在シークエンジング中である.
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Research Products
(1 results)