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1988 Fiscal Year Annual Research Report

巨大病歴データベースの疾病歴からみた疾病素因の予知

Research Project

Project/Area Number 62571015
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

野瀬 善明  九州大学, 医学部, 教授 (20038920)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 守口 直  九州大学, 医学部, 医員
赤澤 宏平  九州大学, 医学部, 助手 (10175771)
Keywords疾病素因 / 環境要因 / 病歴データベース / クラスター分析
Research Abstract

ひとりの人間が生涯を通じてり患する疾病は先天的な疾病へのかかり易さ(疾病素因)と後天的な環境要因とによって規定されると考えられる。ひとつの医療機関を受診する患者の居住区域は比較的狭いので生活環境要因はかなり類似していると仮定してよい。そうすると疾病素因は個体の疾病素因を表す。九州大学病院を受診した25万人の疾病歴データベースを使って同一個体に現れる疾病の確率を計算し、疾病相互間の併発しやすさの距離を求める。この距離を用いて同一疾病要因で引き起こされる疾病を分類する。本研究では、1988年1月から12月までに本院を少なくとも1回以上受診した症例54069例を解析の対象とした。病歴データベースからは、性別、生年月日、ICD9の大分類に基づく疾患名、各疾患の確定診断日を抽出した。疾患名およびその確定診断日は、病歴データベースが整備された1983年1月から1988年12月までの病歴から抽出された。同一疾患要因で引き起こされる疾病を分類するために、クラスター分析を用いた。類似度を基準としたクラスター構成法として、最短距離法を採用した。
研究対象症例の男女別人数は、それぞれ、24755例(45.8%)と29314例(54.2%)であった。男性のみによるクラスター分析の結果、疾病間の距離が最小となるクラスターとして、感染症と皮膚内分泌・栄養・代謝・免疫障害と循環器が生成された。女性のみによるクラスター分析の結果、疾病間の距離が最小となるクラスターとして、感染症と皮膚、循環器と消化器が生成された。
今後の研究課題としては、ICD9の小分類をカテゴライズして100前後の中分類を作り、より詳細な疾病間の結合を調べる一方、因子分析の一種であるブール代数による因子分析等を用いて再解析することである。

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Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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