1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62571045
|
Research Institution | TOKYO METROPOLITAN INSTITUTE FOR NEUROSCIENCES |
Principal Investigator |
川村 佐和子 (財)東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (30186142)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関谷 栄子 東京都神経科学会総合研究所, 主事研究員 (20109961)
角田 和江 東京都神経科学会総合研究所, 主事研究員 (80207430)
秋村 純江 東京都神経科学総合研究所, 主事研究員 (00175796)
牛込 三和子 信州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (10176654)
|
Keywords | 在宅看護 / 在宅看護基準 / 地域看護 |
Research Abstract |
近年、老人・難病患者・ガン患者などに対する在宅ケアを求める世論が高まり、健康保険制度も在宅人工呼吸管理や在宅自己腹膜潅流・在宅酸素療法、在宅中心静脈栄養法などを給付対象にした。その結果、医療依存度が高い状態で在宅生活を営む人々が増加することが予想される。 そこで、病棟における看護職の機能が在宅医療においても発揮される必要があり、その看護基準が必要になる。在宅医療は、在宅ケアを受ける人々の生活意識や医療供給条件によって異なるが、東京都三多摩地域での神経系難病に対する在宅看護(約20年)の経験と現在の実践例の分析から「医療依存度が高い在宅患者に対する看護基準(試案)」作成に関して研究した。 在宅医療・看護のあり方は日本プライマリケア学会委員会報告を基に、医療機関内と同様のあり方を設定した。基準(試案)の項目は、A.在宅看護の基礎(1在宅看護における診療と看護、2在宅看護ステ-ションの必要性、3チ-ムワ-ク活動)B.状態別看護技術(1退院期の看護、2緊急時の看護、3無菌操作、4食事摂取障害の看護、5排尿障害の看護、6呼吸障害の看護、7在宅死をめぐる問題)である。 今回作成した試案は在宅看護職員側が作成したものであり、今後、医師等の職種からの検討を受けて完成される運びになる。
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] 川村佐和子: "医療依存度の高い人々に対する在宅ケアの評価とくに保健所保健婦活動を中心に" 保健婦雑誌. 45. 25-32 (1989)
-
[Publications] 大場須賀子: "専門病院と地域ケアの連携に関する研究その1,その2" プライマリケア臨時増刊号. 100 (1989)
-
[Publications] 秋村純江: "神経ベ-チェットの一患者の地域ケア" プライマリケア臨時増刊号. 200 (1989)
-
[Publications] 角田和江: "在宅難病患者における消毒物品の供給に関する研究" 日本公衆衛生雑誌. 36. 321 (1989)
-
[Publications] 川村佐和子: "訪問看護と感染防止 アン・ハ-ディさんに聞く" 看護. 87-94 (1990)
-
[Publications] 牛込三和子: "在宅重症患者に対する看護基準化に関する研究" 日本公衆衛生雑誌. 36. 75 (1989)
-
[Publications] 川村佐和子: "年報医事法学4" 在宅療養における「家族」の責任, 39-45 (1989)