1987 Fiscal Year Annual Research Report
タイピング教育における認知モデルの利用に関する研究
Project/Area Number |
62580020
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
大岩 元 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (20011679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 和久 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (10186041)
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Keywords | タイピング / 認知モデル / CAI / 教育システム |
Research Abstract |
本年度は, 既存の英文タイピング教育システムを改良し, 種々のデータを取り込めるようにし, 学生の認知モデル検討のための基礎づくりを行なった. 具体的な研究結果は, 以下のようにまとめられる. 1.パーソナル・コンピュータPC-9801上で稼動しているタイピング教育システムを改良し, 打鍵文字, 打鍵間時間等のデータをログファイルに記録できるようにした. 2.PC-9801上に, ロクファイル内のデータを効率的に解析・検討できるよう, データのグラフ化や, 統計処理を行なうためのデータ解析ツールシステムを作成した. 3.設備備品費により購入したワークステーションDS-7500と, PC-9801とを接続するためのインタフェイス・ソフトウェアを作成した. これにより, ログデータをDS-7500に転送できるようになった. 4.PC-9801上に作成したデータ解析ツールのDS-7500への移植作業を行なった. 当初に計画した研究計画・方法のうち, 従来のタイピング教育システムを改良し, 種々のデータを取り込めるようにする部分と, 同データに対する解析・検討の効率化のためのツールシステムの開発は, 本年度内にほぼ完了した. 一方, 同ツールを用いて, 学生のふるまいに見られる類型の抽出が, 現在までで, 未だ不十分であり, その背後にある学生のタイピングに関する認知モデルの作成には至っていない. これは, 研究当初に想定した以上に, 個々の学生のデータに変動があり, 個人差とタイピング技能差の類別, さらにその類型化が難しいためである. これに対して, 更に多くのデータを収集し, 統計的手法等を用いて, 個人差の吸収を図る方法で解決することを考えている.
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