1987 Fiscal Year Annual Research Report
老齢者および学童の骨折および骨代謝に対する食生活ならびに生活環境の影響
Project/Area Number |
62580063
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
江澤 郁子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (10060641)
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Keywords | 高齢者の骨折率 / 学童の骨折率 / 骨折部位 / 骨折場所 / 骨折と体格 / 骨折と閉経年齢 / 学童の生活時間 |
Research Abstract |
1.高齢者についての調査 本研究は, 高齢者の骨折予防の見地から, 骨折および骨代謝に対する生活要因を見い出すことを目的に調査研究した. 〔方法〕 長崎県内, 老人ホーム(特別養護・養護・軽費・有料)49施設の2045名を(男589名, 女1456名)対象とし, アンケート用紙を用い, 栄養士および指導員の協力を得て面接調査をおこなった. 〔結果〕 (1)対象者の骨折経験率は20.9%であった. 男女差を年齢別にみると, 男は20歳代と60〜70歳代, 女は70〜80歳代が高かった. 高齢期に入っての初回骨折者は309名で骨折者の72.4%であり, 男は60〜70歳代, 女は70〜80歳に多い. (2)骨折場所は外出先, 部屋, 廊下が多く, 転倒やつまづきが多かった. (3)骨折部位は手や足が多く, 50歳代以上では大腿骨が多くなっている. (4)骨折と体格の関連では, 男女共に肥満者に骨折率が低かった. (5)女性の骨折と閉経年齢との関連では, 骨折者の閉経年齢は40歳後半, 非骨折者の閉経年齢は50歳後半であった. (6)カルシウム源の牛乳, 小魚の摂り方では, 骨折経験者は, 老人ホーム入所以前に牛乳を飲まなかった者が多かったが, 入所後は施設の指導がゆき届き飲むようになっている. 小魚の摂り方も同様の傾向であった. 2.学童についての調査 江戸川区立下小岩小学校の5, 6年生167名と母親152名を対象に学童の食習慣や日常の生活環境, 骨折経験などを調査した. その結果, 6年生は5年生に比較して, 室内で過ごす時間が多く, 全体的に塾やけいこごとなどの時間が多かった. 骨折経験率は9%であった.
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[Publications] 江澤 郁子: 日本骨代謝学会雑誌. 2. 107-113 (1984)
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[Publications] 江澤 郁子: 家政学雑誌. 36. 444-447 (1985)
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[Publications] 繁田 信恵: 家政学雑誌. 37. 337-340 (1986)
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[Publications] 望月 聡: 家政学雑誌. 37. 833-839 (1986)
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[Publications] 江澤 郁子: "老年期の栄養指導と給食管理" 中央法規出版, 226 (1982)
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[Publications] 藤田 拓男: "骨粗鬆症は予防できるか" 協和企画通信, 140 (1987)