1988 Fiscal Year Annual Research Report
Weight Trainingの運動処方に関する生理・生化学的研究
Project/Area Number |
62580099
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
木村 靖夫 早稲田大学, 教育学部・体育助手 (90063768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪田 登 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80063460)
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Keywords | コンバインド / ウェイト・トレーニング / 最大酸素摂取量 / 筋力 / 筋持久力 / 身体組成 |
Research Abstract |
本研究の目的は、weight training(WT)の生体に及ぼす影響を生理・生化学的立場から明らかにし、体力の向上に最も有効なWTの処方を検討することである。本年度は、次の異なる3種類のWTプログラムについてトレーニング実験を行なった。(1)筋力型(筋力トレーニングと週2回、持久トレーニングを週1回、SSE)、(2)持久型(持久トレーニングを週2回、筋力トレーニングを週1回、EES)、(3)スーパー・サーキット・トレーニング(cwT)。被検者に、健康な成人男子29名を採用し、ランダムに3つのグループに分けた。トレーニングの頻度は隔日に週3日、期間は8週間とした。トレーニング前・後に最大酸素摂取量、筋力、筋持久力、パワー、身体組成、血液成分を測定し比較検討した。トレーニング後、腕と脚の筋力・筋持久力はともに全てのグループにおいて有意な向上を示した。全てのグループで最高心拍数に変化は見られなかった。体重当たりの最大酸素摂取量はEES(9%)とCWT(8%)において、有意な増加が認められた。トレッド・ミル走は全てのグループでそのランニング・タイムが有意な増大を示した。除脂肪体重では、EES(5%)とCWT(3%)のみが有意な増加を示した。トレーニングの結果、筋力・筋持久力といった筋系の機能は全てのグループで向上が見られた。しかし、体力の重要な指標である最大酸素摂取量は、EESとCWTにおいて、また、体脂肪減少においても、EESとCWTが有意な向上を示した。これらのことから、本研究の3つのWTプログラムからCWTとEESが生理学的諸機能および体力要素を向上させる最も良い、効果的なトレーニング・プログラムであるということが明らかにされた。
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