1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62580178
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
菊地 義弘 広島大学, 工学部, 教授 (60111928)
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Keywords | 燃焼 / ナトリウム / プール火災 |
Research Abstract |
本年度は主として密閉容器内でナトリウムプール燃焼実験を行って、発火温度や燃焼率におよぼす酸素濃度の影響を調べる。また、前年度に行った数値計算の結果、反応生成物の種類によって燃焼率が大きく影響されることが明らかにされたので、反応生成物の化学分析も行った。主な結果は以下の通りである。 (1)発火温度は雰囲気の酸素濃度が高いほど高くなる。そして、有酸素雰囲気中で加熱した場合、発火温度がさらに高くなる。 (2)燃焼開始後、最高プール温度に到達するまでの時間は初期プール温度が高いほど短くなる。 (3)反応生成物中の一酸化物の割合は酸素濃度が高いほどわずかに低くなる。しかし、プール温度に対する依存度はみられなかった。 (4)低酸素濃度(10mol%)の場合、燃焼率は数値計算結果より高くなるが、高酸素濃度(21mol%)の場合は計算値より低くなる。 (5)燃焼面積はプール温度が高いほど大きくなる。 (6)プール表面上の残留酸化物はプール温度が高いほど少なくなる。
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