1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62580228
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
千葉 司 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (20188486)
|
Keywords | 極微弱光 / 近赤外化学発光 / 一重項酸素 |
Research Abstract |
近赤外微弱発光測定装置の基本的部分の試作を完了した. 1.近赤外光を高感度で検出するための素子を検討した結果, 液体窒素冷却型で直径10mmのGeフォトダイオードが敵していることが判明した. 2.近赤外光を効率良く分光する方法を検討した結果, 金属干渉フィルターよりもW型の全誘電体干渉フイルターが, 透過性・単色性に優れていることが明らかとなった. 得られたフイルターの最大透過率は76%, 半値幅は21nmであった. 3.光電流-電圧変換回路, チョッパ増幅回路を試作した. 4.近赤外 発光のモデル系として, Naocl-H_2O_2糸を用いて, 検出感度, 波長依存性などを検討した. 発光強度は, Naocl, H_2O_2の濃度に依存して増大した. 透過率の極大が, 1167, 1266, 1368nmにある3枚の干渉フイルターを用いて検討した結果, 本実験からの発光は, 主として1266nm付近からのものであることが明らかとなった. 5.モデル系を用いた実験では, 充分高いS/N比が得られているが, 酸素系に適用するためには, 更に装置の改良が必要である. 光電流検出回路を再検討すると共に, コンピューターによる積算によりS/N比の向上を図る.
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Tsukasa Chiba: Biochimica et Biophysica Acta. 930. 10-18 (1987)
-
[Publications] 千葉 司: 災症. 7. 517-521 (1987)
-
[Publications] 千葉 司: "続生化学実験講座 第8巻『血液(下)』29・2・4 ヒドロキシルラジカルの生成" 東京化学同人, 4 (1987)