1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62601019
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
久保寺 章 京都大学, 理学部, 教授 (70025229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神沼 克伊 極地研究所, 教授 (90012921)
岡田 弘 北海道大学, 理学部, 助教授 (40000872)
茂木 清夫 東京大学, 地震研究所, 教授 (40012893)
高木 章雄 東北大学, 理学部, 教授 (30004261)
尾池 和夫 京都大学, 防災研究所, 助教授 (40027248)
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Keywords | 巨大地震に先行する地震活動 / 地震活動の地域的特性 / 群発地震 / 発震機構 / 広域応力場 / 火山地域の地震 |
Research Abstract |
研究目的:巨大地震に先行する広域での地震活動を定量的に解折し, 巨大地震発生予測に必要な基礎的情報である地震群の特性を明らかにする. 研究成果:成果は次の1〜4の項目に大別される. なお研究成果については討論会(62年11月17・18日, 阿蘇)を開き全員で発表討議した. 1.規模の大きい地震に先行する地震群の特性 大地震に先行して地震活動が低下する現象が, M8級では80%, M7級では40%, 大地震と関係ない場合41%と求められた. 小地震の場合にも同様に山崎断層で地震活動に静穏期があった. また1944年の東南海地震の前兆として地震活動の南下が見いだされた. 2.地震活動の地域的特性と時間的変化 東南アジア地域・近畿地方・中部地方の地震活動;長野県西部地震の余震と群発地震・伊豆半島東方沖群発地震;北海道沼田付近の地震;函館群発地震など種々の広さの地域での活動を定量的に解折し, それぞれの地域における地震活動の特性及び時間的変化をとらえることができた. 3.火山地域の地震群・火山噴火に先行する地震群の特性 火山地域では超低周波地震や群発地震のような特異な型の地震が発生しており, またダブルカップルでは説明できない発震機構の地震も発見された. これらの地震群は広域応力場の状態に敏感に反応しているようである. 更に北海道では火山活動と浅発地震活動が共に広域応力場に支配されている. 4.地震活動と広域応力場との相互関係 広域応力場に支配される発震機構のデータベースを3000個の地震について作成し考察を始めた. 各地域の主な地震についての時系列を比較した結果, 長期間にわたる地震活動の盛衰は広域での応力の解放・蓄積とほぼ同じ時期に起こっていたことが判明した.
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Research Products
(12 results)
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[Publications] 本谷 義信: 前兆異常検出の統計的手法 統計数理研究所. 62-87 (1987)
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[Publications] 茂木 清夫: Tectonophysics. 139. 205-221 (1987)
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[Publications] 渡辺 邦彦,尾池 和夫 他: 京都大学防災研究所年報.
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[Publications] 大井田 徹 他: Journal of Physics of the Earth.
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[Publications] 高木 章雄 他: 地震学会講演予稿集. NO.2. 90 (1987)
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[Publications] 黒磯 章夫 他: 地震学会講演予稿集. NO.1. 163 (1987)
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[Publications] 茅野 一郎: 地震学会講演予稿集. NO.2. 79 (1987)
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[Publications] 久保寺 章: 自然災害科学西部地区部会報. 6. (1988)
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[Publications] 清水 洋,植木 貞人 他: Tectonophysics. 144. 287-300 (1987)
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[Publications] 神沼 克伊: PAGEOPH. 125(6). 933-1008 (1987)
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[Publications] 岡田 弘 他: 地震学会予稿集. NO.2. 74 (1987)
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[Publications] 尾池 和夫: Bull.Disaster Prevention Res.Inst.38. (1988)