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1987 Fiscal Year Annual Research Report

N2OとCH4の発生の機構と制御

Research Project

Project/Area Number 62602009
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

和田 秀徳  東京大学, 農学部, 教授 (50011870)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 和田 英太郎  三菱生命研, 室長
丸山 芳治  東京大学, 農学部, 教授 (60011863)
小池 勲夫  東京大学, 海洋研, 教授 (30107453)
古賀 隆治  岡山大学, 工学部, 教授 (20027147)
巻出 義紘  東京大学, 理学部, 助教授 (40011746)
Keywords亜酸化窒素 / メタン / 脱窒 / 硝化 / 湛水土壌 / ^<15>N自然存在比
Research Abstract

亜酸化窒素とメタンの大気中濃度が近年増加の一途を辿っており, これが気象におよぼす影響が憂慮されている. 本研究班はこれらの物質につき, 主要な発生源を明らかにし, 発生量を制御するための基礎的知見を得ることを目的としている.
大気を採取して, 高感度のガス分析計でメタン測定する方法を確立した. この方法を用いて, 日本の各地でメタン濃度を測定したところ, 明瞭な気節変動が認められた. (巻出義紘)
地表近くの亜酸化窒素とメタンを高感度に実時間同時測定できる測定機を開発することを試みた. 半導体レーザーを用いればそのような測定機を作ることができることが確かめられた. しかしこの測定機には半導体の性能が不安定なこと, 半導体の寿命が短いことなどの欠点が残されている. (古賀隆治)
亜酸化窒素を発生させる反応として, アンモニアの酸化と硝酸の還元が考えられるが, 亜酸化窒素のδ15N値を測定すれば, 両者を区別できる可能性が認められた. (和田英太郎)
多摩川河口域で各種窒素化合物の分布状況を調べ, このような場所では, 雄積物の最表層で, アンモニアが酸化される際に亜酸化窒素が生成されていると推定した. この推定は実験室内でのモデル実験の結果によって支持された. (小池勲夫)
湛水土壌中でのガス代謝を正確・簡便に行える実験系を開発し, これを用いて, 脱窒反応とメタン生成反応におよぼす塩類の影響を調べた. その結果,どちらの反応も食塩濃度が高まるに伴って阻害されること, 亜酸化窒素も塩類によって生成速度は抑制されるが集積量はあまり変化しないこと, 硫酸イオンの存在はメタン生成反応を強く阻害することなどが明らかになった. (和田秀徳)
アルカリ性で食塩濃度が高い培地上で生育する脱窒菌を分離し, その菌が亜酸化窒量を多量に生成することを確かめた. (丸山芳治)

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Published: 1989-03-30   Modified: 2016-04-21  

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