1987 Fiscal Year Annual Research Report
都市環境計画策定のための予測・評価方法と情報システムの確立
Project/Area Number |
62602042
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
内藤 正明 国立公害研究所, 総合解析部, 部長 (40101042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤村 貞夫 東京大学, 工学部, 助教授 (30010961)
阪本 一郎 放送大学, 助教授 (40143680)
金本 良嗣 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (00134198)
蓮見 音彦 東京大学, 文学部, 教授 (50014684)
原科 幸彦 東京工業大学, 工学部, 助教授 (20092570)
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Keywords | 都市類型化 / オープンスペース / 非貨幣的環境評価指標 / 貨幣的環境評価指標 / 環境観察指標 / ヘドニックアプローチ / 都市環境動態 / 土地利用予測モデル / 都市生態学モデル / 情報システム / ソモートセンシング / 航空写真 |
Research Abstract |
本研究班は川崎市を事例研究の対象都市として選んだが, その本質を浮き彫りにするため他の諸都市についても分析を開始した. 国勢統計区単位に社会経済特性, 小中学校区単位に住民特性や社会意識, 地域リーダーによる地域の社会組織状況及び環境評価を把握しその関連分析を試みた. つぎに都市環境計画の策定に必要な効果測定方法の確立をはかったが, これには非貨幣的指標による方法と貨幣的指標による方法の二つがある. 非貨幣的指標に関しては既存手法と指標例のサーベイを行い, これに基づき住民の満足度で示す指標開発のための環境観察調査を, 川崎市において市との共同研究として行った. 貨幣的指標についてはヘドニック・アプローチによる環境改善便益の評価法を用いた場合のバイアスについての研究を行った. 以上の検討をふまえて, 計画対象たる都市環境の変化を予測するため, 土地利用と生物圏に着目して理論的整合性と実用性の二点から予測モデルの比較検討を行った. 土地利用に関しては予測モデルの要件を整理し, 関連データの利用可能性を検討し, 予測モデルを一部完成させた. 都市生態学的モデルに関しては対象地区に千葉市とその周辺を選び, 基礎作業として環境変化と植生動態を空間的スケールによって3つのレベルに分けて調べた. 最後に, 以上に述べた都市環境の予測・評価に必要なデータを短期間に高精度で得る情報システムの構築をめざし, 既存の関連システムの現状を調査した. 都市環境の快適性をリモートセンシングや地図情報を基にして測定するために快適性ポテンシャルモデルの構築を試みた. また都市構造を把握するうえで必要となるリモートセンシングデータの最適分解能を検討し, 川崎市を対象に昼及び夜のそれぞれ観測高度の異なる航空機MSSデータを収集した. さらに都市の快適性評価に必要となる都市構造に関連する項目を整理し, その軽量化手法について検討した.
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[Publications] 原料幸彦,内藤正明,盛岡通,永田正信,: 環境科学シンポジウム1987講演報告集. 236-237 (1987)
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[Publications] Yoshitugu Kanemoto: Econometrica.in Print.
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[Publications] 阪本一郎: 不動産学会学術講演梗概集. VOL.3. 77-80 (1987)
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[Publications] 梅干野晃: 環境科学シンポジウム1987講演報告集. 238-239 (1987)