1988 Fiscal Year Annual Research Report
水道水中に含まれる有機有害物質の溶存状態の解明と分離除去機構に関する研究
Project/Area Number |
62602537
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
荻野 圭三 東京理科大学, 理工学部, 教授 (60084430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 正彦 東京理科大学, 理工学部, 講師 (40089371)
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Keywords | フミン質 / 活性炭素繊維 / 平均静電場強度 / 吸着熱 / バクテリア / パイロジエン / エンドトキシン / 吸着速度 / 強酸性陽イオン交換樹脂 / ポリスチレンスルホン酸塩 / P-フエノールスルホン酸 |
Research Abstract |
1.フミン質の吸着特性に及ぼす無機電解質の影響を検討したところ、その吸着特性は、無機電解質のアニオン種によらずカチオン種の原子価及び濃度の増加に依存した。塩析前の無機電解質濃度領域では、メソ細孔の発達した吸着剤の方が良く、一方、塩析後に溶存するフミン質の吸着量はミクロ細孔の発達した吸着剤の方が良かった。これらの事から、水中に溶存するフミン質の効率良い吸着除去には、溶存成分の分子量を十分考慮した吸着剤の選択が重要である事が分かった。また、表面改質した活性炭素繊維による低分子量有機物の吸着除去を行った。その結果、平均静電場強度は活性炭素繊維表面上の官能基の増加に伴い増加し、吸着熱は平均静電場強度の増加に伴い減少した。また、吸着剤表面の疎水化が進む程、吸着量も増加し、特に水素処理した活性化炭素繊維(ミクロ細孔の発達した)は極性有機物の吸着に対しても良好であった。2.純水を貯蔵した場合、バクテリアの汚染が容易となり、さらに細菌性パイロジエンの汚染は増殖した生菌及び死菌にかなり依存した。溶存するエンドトキシンサブユニットの大きさは100〓程度であり、その会合状態の大きさは1000〓異常である事が分かった。その吸着特性はエンドトキシンサブユニットの大きさとほぼ同じである細孔容積が多く存在する吸着剤程良かった。また、細孔容積が大きい吸着剤程、溶液中のエンドトキシン濃度は低く、吸着速度は速かった。3.水道水中のエンドトキシンを有効に除去するには、吸着剤の細孔分布を十分に考慮する必要がある事が分かった。4.高純度の水を製造するにはイオン交換樹脂の使用が不可欠であり、PPb又はpptレベルの純水を作る為にはイオン交換樹脂からの溶出物も見逃せない。そこで、強酸性陽イオン交換樹脂からの溶出物を検討したところ、ポリステレンスルホン酸塩、P-フエノールスルホン酸及びP-スルホ安息香酸等が微量に存在する事が分かった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 金子行裕: 油化学. 37. 108-112 (1988)
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[Publications] 金子行裕: 油化学. 37. 531-534 (1988)
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[Publications] Wataru,Agui: J.Antibact.Antifug.Agents. 61. 313-322 (1988)
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[Publications] Wataru,Agui: J.Jpn.Oil Chem.Soc.37. 1114-1121 (1988)
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[Publications] Yukihiro,Kaneko: Collids and Surfaces.
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[Publications] Wataru,Agui: J.Antibact.Antifug.Agents.