1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62603022
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
為広 正起 広島大学, 工学部, 教授 (70155274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 正典 株式会社三井造船, 昭島研究所, 総括マネージャー
加藤 俊作 工業技術院, 四国工業技術試験所, 企画課長
藤久保 昌彦 広島大学, 工学部, 助手 (30156848)
信川 寿 広島大学, 工学部, 助教授 (60034344)
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Keywords | 吸着床 / 抗力係数 / 揚力係数 / 上下揺 / 張力 / 積層内流速 |
Research Abstract |
(1)直径71cm, 厚さ17cmの円板状のかご型吸着床を176cmの間隔で3個積層し, これらをフレキシブルパイプで連結した吸着床を構成し, 吸着床の上方に取り付けた吸入管から吸着材を抽入し, そして吸着床の下端に取り付けた吸入管から吸着材を吸引回収する模型実験を行い, 抽入及び回収特性を求めた. (2)球状繊維吸着材を充填率0.1f/cm^3の割合で, 一辺の長さ10cmの正方形断面を有する溝形樋に積層し, これを一様流れの回流水槽に固定して, 回流水槽の流速と積層された吸着材を透過した水の流速との関係を求めた. これより, 積層厚さが約17cm以上となると積層内を透過した流速は5%以下になるが, 積層厚さが60cmにおいても2%の透過速度が生じていることが分った. (3)直径71cm厚さ17cmの円板状のかご型吸着床に吸着材を充填し, これを回流水槽内に吊して, 一様流中での吸着床に作用する抗力及び揚力を計測した. 流速とともに吸着床の傾斜角は増加し, これの増加とともに抗力係数Cp及び揚力係数C_Lは増加することが分かった. (4)直径22.5cm, 厚さ5.5cmの円板状かご型吸着床に吸着材を充填して, 5個の吸着床を6cm間隔で積層して, これを円筒浮体(直径11.4cm, 深さ40cm)に吊るして, 規則波中での上下揺及び吸着床に働く張力を計測した. これより, 吸着床を吊すことにより浮体の上下揺は減少し, 吸着床の張力は波長が大きくなるにつれ, 増大することが分かった.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 為広正起: 第2回波浪エネルギー利用シンポジウム.海洋科学技術センター. 1. 225-232 (1987)
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[Publications] 昭和62年度研究成果報告書: "多様なエネルギー資源の利用" 橋本健治, 298 (1988)