1987 Fiscal Year Annual Research Report
グラフト共重合体の界面での配向の制御による分離機能設計
Project/Area Number |
62604558
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
川上 雄資 名古屋大学, 工学部, 助教授 (80109280)
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Keywords | ポリジメチルシロキサン / グラフト重合体 / 気合体 / 気体透過 / 溶解度 / 膜 / 表面修飾 / 相分離 / ガラス転移温度 |
Research Abstract |
昭和62年度は, 界面活性グラフト共重合体添加による表面修飾膜の形成, 透過チャンネルの形成を目的とした. ポリジメチルシロキサン, ボリビニルアルコールマクロマーの合成, およびそれらの共重合によるグラフト共重合体を合成し, キャラクタリーゼーションを行った. まず, 従来より確立してきたブレンドの相分離構造を利用する表面修飾が, 溶解度係数の向上を通じた透過係数の上昇, および透過選択性の向上に有効であるという原理を利用し実用膜である, ポリジメチルシロキサンーポリカーボネートを含フッ素ポリマーを用いて表面修飾し, その性能を向上させることに成功した(Polym・Bull). また, ポリジメチルシロキサンマクロマーの分子量が相分離に与える影響を明らかにするために, 分子量の異なるものを, ヘキサメチルシクロトリシロキサンのリビングアニオン重合を制御して作り分けた. ポリビニルアルコールのマクロマーについては, ZnCl_2を触媒とし, P-ホルミルスチレンを開始剤とする, ジメチルt-ブリチルシリルビニルエーテルの重合が, 分子量, および分子量分布の制御されたマクロマーを得るのに有効な方法であることを見いだした(Polym.Bull). これらのマクロマーを用いて, 含アミンモノマーなど, 種々のモノマーと共重合を行うことによって新しいグラフト共重合体を得た. これらグラフト共重合体のミクロ相分離構造, ブレンドよりの表面析出について検討を加えた. さらに, オリゴジメチルシロキサンを枝として持つグラフト重合体の気体透過性についても, その合成, 評価を行った(J.Polym.sci.Polym.J). 設備備品については, 高感度示差走査熱量計を購入し, 相分離現象を定量的に評価するのに有効に使用している.
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Research Products
(12 results)
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[Publications] 川上 雄資: 化学工業. 38. 56-71 (1987)
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[Publications] 川上 雄資: Polym.Bull.17. 293-297 (1987)
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[Publications] 川上 雄資: Memoirs of the Faculty of Engineering Nagoya University. 39. 62-91 (1987)
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[Publications] 川上 雄資: Polym.Bull.18. 473-477 (1987)
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[Publications] 川上 雄資: 高分子. 37. 39 (1988)
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[Publications] 川上 雄資: 高分子. 37. 264-267 (1988)
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[Publications] 川上 雄資: J.Polym.Sci.,Polym.Chem.Ed.26. (1988)
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[Publications] 川上 雄資: J.Polym.Sci.,Polym.Chem.Ed.26. (1988)
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[Publications] 川上 雄資: J.Polym.Sci.,Polym.Chem.Ed.26. (1988)
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[Publications] 川上 雄資: Polym.J.20. (1988)
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[Publications] 川上 雄資: Polym.J.20. (1988)
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[Publications] 川上 雄資: "Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,Vol 9." John Wiley & Sons,Inc.,10 (1987)