1987 Fiscal Year Annual Research Report
体液性及び細胞免疫系を活性化させる高分子表面の分子設計と人工臓器設計
Project/Area Number |
62604609
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
松田 武久 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 部長 (60142189)
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Keywords | カップラー / 免疫賊活 / X線光電子分析 |
Research Abstract |
本年度は免疫賊活人工臓器用材料の表面分子設計の基礎技術として, 1)材料表面に蛋白質及び糖を結合できる多目的カップラーとスぺサーの化学の開発 2)高分子表面への化学結合と解析技術 3)上記のカップラー固定化表面への蛋白質の化学固定化 について明らかにした. 1)については, カップラーとして強電子吸引基を, スぺサーとして親水性ポリエチレングリコール(分子量400〜5000)を用い, このスぺサーの両末端にも活性エステル基を導入した. このように分子設計したカップラーを用いて, 表面アミノ基を有する高分子と固液界面反応すると, カップラーが高分子表面に化学固定化されたことがX線光電子分析によって明らかにされた. 末端末反応のカップラーを用いてアルブミンを化学固定することを試みると, スペーサーの分子量依存性が固定化効率にみられた. 化学固定されたアルブミンは過濃度及び〓水性雰囲気を増大させても脱離しなかったことから, 安定に固定化されていることを意味する.
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