1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62607004
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大城 芳樹 大阪大学, 工学部, 教授 (70028984)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 二郎 東京工業大学, 工学部, 教授 (00016685)
園田 昇 大阪大学, 工学部, 教授 (20083983)
桑嶋 功 東京工業大学, 理学部, 教授 (50016086)
北尾 悌次郎 大阪府立大学, 工学部, 教授 (10081324)
加治 有恒 京都大学, 理学部, 教授 (10025223)
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Keywords | 増炭反応 / 分子変換 / ヘテロ環合成 / 不斉記薬 / N-変換ポルフィリン / カルボニル化 / 環拡大 / アミノ酸保護法 |
Research Abstract |
有機系物質を構築する上で, 現在開発されている増炭素手法は多くの欠点を有している. 本研究では現在不可能視されている物質変換を実現するため, また現在多段階間接法を余儀なくされている物質変換を超短縮化するために新しい増炭素法の開発を行った. そのため反応基質の活性化法の研究, 分子変換に必要な新しい反応剤の開発と応用の研究, 分子形状に基因する新しい分子変換法の開発研究, 多官能有機分子の化学修飾による特異的分子変換法の開発研究などを系統的に展開させた. 本年度の成果を以下に要約する. (1)高歪ヘテロ三員環の環拡大反応性を解明し, 多数の中員ヘテロ環骨格合成ルートを開拓した. 本法によりヘテロ環骨格に一段階で効率よく多数のヘテロ原子と官能基を導入することが可能になった. (2)新規不斉のシクロプロパン類を容易に合成する道が開けた. 100%eeの不斉C3試薬の開発した. (3)生化学的なヘムのN-アルキル化のメカニズムを合成化学的手法として発展させ種々のN-置換ポルフィリンを一段階で効率よく合成した. (4)一炭素環拡大反応について検討し, 選択的に, かつほぼ定量的に環拡大生成物を得られることを見い出した. (5)一酸化炭素取り込み増炭素反応をセレンを触媒とするカンボニル化反応において, セレン基準100万%という超高率を達成した. (6)全く新しいアミノ酸の保護一脱保護法が確立できた. 本研究による分子変換のための新方法論の開拓は従来の目的物質合成のための制限された研究とは異なり, 画期的な応用範囲の広い物質変換手法の開発をもたらし, 化学の発展と化学を基盤とする生産手段の発展に多大の貢献をするものと期待される. なお, 本研究はいづれも新しい特長的な増炭素手法による分子変換反応である.
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Research Products
(11 results)
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[Publications] K.Tanaka,K.Minami,A.Kaji: Chem.Letters. 809 (1987)
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[Publications] N.Ono,A.Kamimura,T.Kawai,A.Kaji: J.Chem.Soc.Chem.Commun.1550 (1987)
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[Publications] R.Tanikaga,K.Hosoya,A.Kaji: J.Chem.Soc.PerkIin Trans 1.(1987)
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[Publications] J.-i.Setsune,M.Ikeda,T.Kitao: J.Am.Chem.Soc.109. 6515-6517 (1987)
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[Publications] J.i.Setsune,T.Iida,T.Kitao: J.Chem.Soc.Jpn.,Ind.Chem.
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[Publications] N.Sonoda et al.: J.Orq.Chem.52. 1611-1613 (1987)
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[Publications] N.Sonoda et al.: Bull.Chem.Soc.Jpn.60. 1793-1799 (1987)
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[Publications] N.Sonoda et al.: Tetrahedron Lett.28. 3271-3274 (1987)
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[Publications] J.Tsuji: Acconuts of Chemical Research. 20. 141-145 (1987)
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[Publications] J.Tsuji et al.: Tetrahedron Lett.28. 2737-2740 (1987)
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[Publications] J.Tsuji et al.: J.Am.Chem.Soc.