1987 Fiscal Year Annual Research Report
原始太陽系星雲とHII領域中のグロビュールの比較検討
Project/Area Number |
62611509
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
礒部 〓三 東京大学, 東京天文台, 助手 (20012867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 泰 東京大学, 東京天文台, 助手
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Keywords | 原始太陽系 / グロビュール / 雲離領域 / オリオン星雲 / 星間〓 |
Research Abstract |
星は多数の星が集まった星団として形成される. 太陽も星団の一員として形成され, 太陽系の各天体もその初期の頃には星団の他の天体からの重力や放射の影響を受けていた. 本研究の代表者は, 星団を含む高温ガス領域(HII領域)の代表的な天体であるオリオン星雲中にグロビュールとよばれる低温・高密度でかつコンパクトな天体が存在することを, 各柱の観測から間接的に明らかにしてきた. 今年度には下記のような問題点・観測の準備が進められた. 1.各種文献から, 電波・赤外線観測によってこのようなグロビュールが存在することが明らかになった. 2.各波長の観測より, グロビュールの質量, 半径などの評価を行い, 惑星のものより大きな値を持つものを見出した. 3.オリオン星雲以外の天体でのグロビュールの存在を可視光で示すために, 狭波長干渉フィルターなどの観測装置を準備した. 以上のような準備を基に次年度には観測を進め, より一般的に議論する予定である.
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Research Products
(2 results)