1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62614511
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大沢 利昭 東京大学, 薬学部, 教授 (40012603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 一夫 東京大学, 薬学部, 助手 (20174782)
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Keywords | リンホトキシン / リンホトキシンレセプター |
Research Abstract |
1.LTレセプターの分布:Iodogen法により標識した^<125>I-LTの結合実験により, 種々の細胞におけるLTレセプター数および解離定数(Kd)を調べた. TLに感受性のマウス腺維芽細胞L929はスキャッチャードプロットによる解析から, レセプター数は細胞当り7.2×10^3個, Kd=1.4×10^<-10>Mであった. L929の亜株でLTに対して10〜20倍感受性の高いL-P3細胞でもレセプター数は5.7×10^3個/細胞, Kd=3.8×10^<-10>Mであり, レセプターに大きな差は見られなかった. 他に, HeLaS3, A375, K562, U937などの種々の細胞についてもほぼ同じ量のレセプター数であったが, LTに対する感受性についてはさまざまで, 細胞破壊を起こすもの, 増殖抑制を起こすもの, 非感受性であるものなど多岐にわたっており, LTに対する感受性とLTレセプターとの相関は認められなかった. 2.LTレセプターの誘導:LTの感受性は, γインターフェロン, A23187, PMAなどの種々の薬剤により大きく変化することが知られている. そこで, 種々の薬剤による感受性の増加する条件下でのLTレセプターの変化について^<25>I-LTの結合実験により検討した. γインターフェロンは感受性は約100倍上昇させるのに対し, レセプター数の変化は認められなかった. 他の薬剤に関しても同様にレセプター数の変化は見られず, 種々の薬剤による感受性の増加とレセプターとの相関は見出されなかった. 3.LTレセプターの同定:^<125>I-LTをL929細胞に結合させDSSによりLTレセプターとの架橋を行った. 細胞を1%TX-100により可溶化を行い, O, Farrellの二次元電気泳動で解析を行なったところ, LT-LTレセプター複合体は, 97K, PI6.8および70K, PI6.8の2つの主要なバンドが認められた.
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