1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62810003
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
和気 典二 宇都宮大学, 教養部, 教授 (20125818)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 明義 広業社通信機製作所, 商品開発室, 副長
斎田 真也 製品科学研究所, 基礎人間工学部, 主任研究官
菊地 正 筑波大学, 心理学系, 助教授 (80161420)
和気 洋美 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (80122951)
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Keywords | 振動刺激素子 / 触覚ディスプレイ / 触2点弁別國 / 触感度 / 感覚代行 |
Research Abstract |
本年度では、前年度に試作された6種の振動刺激素子の物理的評価を詳細に行なった。その結果、圧の強さという点から、圧電セラミック素子ピエゾ型は触覚研究に不適当であるとの結論に達した。そこで前年度試作した3種のソレノイド素子について、振動周波数、振動刺激素子の先端と圧検出器との距離、素子の遅れ時間などを変数として圧測定を行ない、3種の素子のうちCHP型の素子が最も優れた特性を示すという結論を得た。そこでこの素子を用いて、高解像触覚ディスプレイをいかにして制作するかについて種々検討した。その結果、素子を12mmピッチで16×16個配列し、素子のプッシュ・バーの先端にステンレスワイヤを連結させ、ワイヤの先端が3mmピッチのマトリックス状になるようピラミットのようにすることを考案し、高密度に素子の先端を配列させるのに成功した。これにより各素子の圧は3N以上となるため、最大200Hzの範囲内で個々の素子の圧を連続的に変えることが可能となった。また、このディスプレイをコンピュータによって制御することにも成功した。 一方、触覚研究の一般的装置を開発することを目ざして、5個の振動刺激素子を縦1列あるいは十字型に配列して、素子間の距離を任意に変え、しかも振動周波数と圧をコンピュータの指令によって任意に設定することができる装置を試作した。これを用いると、刺激の提示時間を変数としながら触2点弁別國や触感度の研究が可能となる。現在までのところ、触2点弁別國に関しては、同時弁別國より継時弁別國の方が小さいこと、触感度の研究では、圧の絶対國は振動周波数に依存することなどが見いだされている。
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Research Products
(2 results)