1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62850075
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
板垣 浩 横浜国立大学, 工学部, 教授 (10017882)
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Research Abstract |
damage tolerant設計が採用される時は検査及び修理が重要な要素となる。検査に関する情報は信頼性評価のために十分ではなく、理論的に解析方法を議論することはできても実用に供することは困難である。そこで、本年度はかなり主観的判断を伴うような場合を考慮して、Bayesian reliabilityを適用することを試みた。 その結果に基づいて亀裂伝播を考慮した不安定破壊等が重大な破損原因である場合を含めた解析が可能であるような方法を検討した。米国の船級協会、あるいは、U.S.Coast Guardも関心を示しているので、コロムビア大学のShinozuka教授、藤本研究員とも連絡を取りながら、また、航空機体の検査に関してもこの方法が有効であろうということで、航空宇宙技術研究所の朝田、伊藤の両氏にも検討を依頼して、研究を進めた。大型計算機によるシミュレーションにとって有効であることを確かめた。大型計算機用のプログラムをパーソナルコンピュータに移植する試みも行い、十分実用しうるという見通しを得た。 また、この種の解析には、損傷の度合いの報告が必要であるが、精度の良いデータは得にくい。そこで、fuzzy Bayesian reliabilityの理論を応用することを試みた。小さい亀裂、大きい亀裂及び中間の大きさの亀裂の三つのfuzzy setと考えて、正確なデータを得た場合と比較してどのような差があるかを検討した結果、非常に有効であることが判明した。 構造検査の結果を信頼性、安全性の確保に用いようとすると、検査に対する要求が過大なものとなり、結局、実用できなくなるが、本研究の結果を応用するならば、実用的な検査プログラムを策定することが可能になる。
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[Publications] Yukio,Fujimot: Proceeding of ICOSSAR'89. (1989)
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[Publications] Seiichi,Ito: Proceeding of ICOSSAR'89. (1989)