1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62850121
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
八木 順一郎 東北大学, 選鉱製錬研究所, 教授 (20006050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春名 淳介 新日本製鐵, 技術研究本部・名古屋技術研究部, 主任研究員
小舞 忠信 新日本製鐵, 技術研究本部・名古屋技術研究部, 部長
秋山 友宏 東北大学, 選鉱製錬研究所, 助手 (50175808)
高橋 礼二郎 東北大学, 選鉱製錬研究所, 助教授 (30006051)
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Keywords | 水性ガスシフト反応 / メタネーション反応 / 触媒 / 還元鉄 / みかけの反応速度 / 比表面積 |
Research Abstract |
昨年度作成した高圧気相反応装置を使用して、主として酸化鉄、還元鉄を触媒とし、気相反応の反応速度を測定し、触媒の性質による反応速度の変化を検討した。 酸化鉄および還元鉄を触媒として使用する場合、触媒作用に使用した還元ガスの種類や温度によって反応速度が異なり、また、反応温度が触媒作成温度より高くなると著しく触媒劣化がおこり、反応速度は低下した。これらの測定結果をみかけの速度式の形に整理すると触媒作成温度が低い方がみかけの反応速度定数が大きくなっていることがわかった。また、還元ガスとしてCOガスを使用した方がH_2ガスを使用して作成した触媒より反応速度が小さくなった。 これら触媒の気相反応への触媒性と触媒の物理的性質との関係を調べるため、作成した還元鉄触媒の比表面積を測定したところ、低温で還元したものほどその値の大きいことがわかった。一方、触媒作成温度以上の温度で気相反応を行わせた場合、触媒の比表面積低下により触媒劣化が生じたと解釈される。 現在、比表面積を正確に定められる方法で反応速度の測定を試みており、このデータに基づき反応速度式の検討を行う予定である。一方、実験装置の検討を含めて、反応速度式の広領域への適用のため、高圧、高温側における実験を進めている。これらの研究は次年度に引き続き実施する予定である。
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