1988 Fiscal Year Annual Research Report
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62850132
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| Research Institution | University of Tokyo |
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Principal Investigator |
佐久間 健人 東京大学, 工学部, 教授 (50005500)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正木 孝樹 東レ, 開発部, 主任研究員
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| Keywords | 部分安定化ジルコニア / 微細組織 / 相転移 / 結晶粒成長 / 混合組織 |
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| Research Abstract |
今年度は主としてジルコニア系セラミックスの相転移と微細組織に関する研究に重点を置き、以下のような結果を得た。
(1)ZrO_2ーY_2O_3の立方晶ー正方晶(cーt)無拡散転移は、2種類の微細組織、ドメイン構造とレンズ状あるいは薄板状のt′ーZrO_2を生成する。前者は、相転移に伴って常に試料全面に現れ、これはcーt無拡散転移が2次相転移の性格を有しているためであると解釈された。また、後者の組織は、t′ーZrO_2の生成に伴うひずみエネルギーを緩和するために導入された双晶あるいはバリアントであると考えられる。
(2)cーt2相領域内での加熱により、通常の析出組織が形成される場合と、cーZrO_2結晶粒とtーZrO_2結晶粒からなる混合組織が得られる場合がある。前者は焼結体の結晶粒が大きい場合に現れ易く、後者は結晶粒の微細な焼結体に生じる。混合組織が生成すると、結晶粒成長が著しく遅滞することが明らかにされた。この結果は、商用されているTZPの熱処理で考えるうえで有用であることが示された。
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[Publications] T.Sakuma: Journal of Materials Science. 22. 4470-4475 (1987)
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[Publications] T.Sakuma: Sintering 87,Proceedings of the International Institute for the Science of Sintering Symposium,ed.by S.Somiya et al.,Elsevier. 1149-1154 (1988)
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[Publications] T.Sakuma: Trans.Jpn.Inst.Met.29. 879-893 (1988)
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[Publications] T.Sakuma: MRS国際会議報告.
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[Publications] T.Sakuma;H.Eda;H.Suto: Advances in Ceramics,Vol.24,Science and Technology of ZirconiaIII,The Am.Ceram.Soc.
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[Publications] T.Sakuma;H.Hata: 7th SIMCER国際会議報告.
