1989 Fiscal Year Annual Research Report
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62850152
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| Research Institution | Kyoto Institute of Technology, Faculty of Engineering and Design |
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Principal Investigator |
麹谷 信三 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (50027900)
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| Keywords | アイオネン / ポリカチオン型エラストマ- / 機能性エラストマ- / フォトクロミズム / フォトメカニカル効果 / エレクトロクロミズム |
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| Research Abstract |
ポリマ-主鎖にカチオンを有するアイオネン形エラストマ-として、PTI及びPTVを合成し、その物性と機能性を検討した。ここでPTIはカチオン点が脂肪族アンモニウム塩タイプのものを、PTVはビオロ-ゲンジカチオン型のものを示している。PTIの物性、特に接着性との関連で鎖延長反応について詳細な検討を行い、接着性についての結果と合わせて2つの論文をまとめることができた。反応についてのものは既に印刷中で、接着性についてのものは投稿中である。PTIについてはその固体物性について残された課題があり、将来さらに詳細な検討を行いたいと考えている。PTVのフォトクロミズム及びフォトメカニカル効果について、前年度までのブロミド対アニオンのPTVに加えて、クロリド対アニオンのPTVを作製した。ブロミドイオンよりもクロリドイオンの親核性が大きいために、ブロミド対アニオンのPTVは何らの添加物(増感剤など)を加えることなしにフォトクロミズムを示した。他成分を加えなくとも良いので、光照射による応力緩和曲線への影響もより鮮明となり、ブロミド対アニオンPTVの場合よりも明確なフォトメカニカル効果を観測することができた。これらについては2編の速報論文を発表し、さらにフルペ-パ-を現在投稿準備中である。電場印加による色の変化、つまりエレクトロクロミズムもエレクトロニクスへの応用を考える上で興味ある機能性であり、前年度に引続いてPTVフィルムでの検討を行った。この研究についても現在論文作成を予定している。しかしエレクトロクロミズムについては応答速度の小さいことが実用化にむけては最大の障害となることが予想され、この解決のためにさらに薄い膜を作製して検討を行う必要があるものと考えている。以上、新しいカチオン型エラストマ-の機能と力学的性質について、応用上貴重なデ-タを集積することができたと考えられる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Shinzo Kohjiya: "Photochromic and Photomechanical Behaviors of Elastomeric Viologen Polymers." MRS International Meeting on Advanced Materals. 12. 255-160 (1989)
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[Publications] Shinzo Kohjiya: "Photomechanical Behaviour of Elastomeric Ionene Containing Viologen Units" Makromolekulare Chemie.Rapid Communications. 10. 9-12 (1989)
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[Publications] Shinzo Kohjiya: "Kinetic Studies on the Menschutkin Reaction of Dimethylamino-terminated Poly(oxytetramethylene)with Halides." Makromolekulare Chemie. 191. (1990)
