1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62850164
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
定方 正毅 群馬大学, 工学部, 教授 (30011175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小和田 隆一 三ッ葉電機製作所, 研究員
斉藤 正浩 群馬大学, 工学部, 教務員 (50170527)
志賀 聖一 群馬大学, 工学部, 助教授 (00154188)
佐藤 正之 群馬大学, 工学部, 助教授 (70008473)
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Keywords | すす / 燃焼 / ディーゼル / 無声放電 / OHラジカル |
Research Abstract |
前年度、CDを用いた実験より、コロナ放電をOHラジカルを発生させ得ることがわかった。そこで本年度は、料焼排ガス中のすすを常温、常圧下で酸化消滅させることを目的とした実験的研究を行った。 本実験には、周波数5KHz、ピーク電圧5KVの高周波高圧電源を用いた、電極間隔2mm、容積100mlの高周波無声放電反応装置を使用した。この表置内に気流中のすすをCD共存下で流した時、すすの酸化は行われなかった。この原因として、放電領域内でOHラジカルが生成しても、すすより反応が速いCDにほとんどが使われてしまったことが考えられた。またCDを含まないガスで、実験を行うことにより、気流中のすすはOHラジカルにより酸化され、常温で210mg/Nm^3のすすが75mg/Nm^3にまで減少した。 酸素減少量に対するすす減少量は、O_2が1%の時すす減少量は大きく、それよりO_2濃度が大きくなるとすす減少量にあまり変化のない傾向を示した。このことにより、O_2が多量に存在する場合、放電に負の影響を与えるか、OHラジカルの生成を防げるものと考えられる。 また反応器滞留時間が長くなるとすすの減少量は増大した。そして滞留時間が短い時、すすの残存率は時間に対し直線的に減少することから、すすとOHの反応はすす濃度に関して一次反応であると考えられ、放電領域内のOH濃度が一定であることがわかった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 定方正毅,原野安士,佐藤正之,佐負井武: 化学工学論文集.
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[Publications] 茂木昌己,定方正毅: 化学工学. 52. 749-751 (1988)
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[Publications] A.Harano;M.Sadakata;M.Sato: Jaurnal of Chemical Engineering Japan.
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[Publications] 共著: "燃焼 熱工学" 槇書店, 260 (1987)