1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62860003
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Research Institution | Ishikawa Agricultural College |
Principal Investigator |
中村 善郎 石川県農業短期大学, 農業工学科, 教授 (50070842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大角 雅晴 石川県農業短期大学, 農業工学科, 助手 (40203715)
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Keywords | 水稲の葉色 / 葉緑素計 / SPAD / 葉色の測定位置 / 品種と葉色 |
Research Abstract |
本年度の実験は、次の3項目を中心にして実施した。 (1)葉色の測定をどの葉で行なうか。 (2)品種と葉色の関係は、どのようになっているか。 (3)コシヒカリの葉色を基準にした栽培暦を作成する。 (1)どの葉で葉色を測定するか。 これまで、最上位の完全展開葉の葉の中心で葉色を測定して来た。しかし、葉が展開した直後と数日間経過した後では、SPAD値に1〜2の差が生じることが分かり、暦作成上安定したデ-タ-を得るには、どの葉の値をとるかについて調査した。その結果、上から順に3枚目までの展開葉の葉色を測定し、その中の最大値の葉色をSPAD値とすれば安定し、使用できることが分かった。 (2)品種と葉色の関係 同一の条件下でウルチ5品種、モチ2品種を栽培し、品種とSPAD値の関係を調査した。追肥量を加減しながら、実験した結果、品種によりSPAD値が大きく異なることが分かった。また、実験式から一つの品種の葉色値が分かれば、他の品種の葉色値が求められることが分かり、その相関係数が極めて高いことが分った。 (3)葉色を基準にしたコシヒカリの栽培暦 従来の稲作栽培では、富士フィルム社製の葉色カラ-スケ-ルを使用した栽培暦が使用されて来た。今回、移植用と湛水土壌中直播栽培用に作成したコシヒカリの栽培暦は、このカラ-スケ-ルの値に捕らわれることなく作成した。暦は特に、有効茎数を多く確保することと、一穂の着粒数を増すことを重点にして作成した。
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Research Products
(1 results)