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1988 Fiscal Year Annual Research Report

動脈硬化症の予防に関する研究(乾燥濾紙血を用いた高脂血症スクリーニング法の確立)

Research Project

Project/Area Number 62870038
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

薮内 百治  大阪大学, 医学部, 教授 (20028335)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田尻 仁  大阪大学, 医学部, 助手 (80183458)
小川 實  大阪大学, 医学部, 助手 (80144484)
野瀬 宰  大阪大学, 医学部, 講師 (40028600)
Keywords高コレステロール血症 / マス・スクリーニング / 家族性高コレステロール血症 / 高脂血症
Research Abstract

昨年度の本研究費で基礎検討を行った方法を用いて、本年度は試験的にスクリーニングを行った。対象は生後3日から7日の新生児1500名である。検体の採取は新生児代謝異常スクリーニングと同じ要領で行い、濾紙血を乾燥後、封筒で郵送し検査まで-20度Cで保存した。スクリーニングは乾燥血液濾紙よりアポBを測定することにより行った。100名分の濾紙血を一単位として乾燥血液濾紙中のアポBを測定し、2回続けて上位5%値以上をとるものを呼び出し対象とした。1500名中呼び出し対象は36名であった。そして、その中から血清総コレステロール値が200mg/dl以上の高値のものが12名発見された。現在のところ呼び出し率は2.4%である。これは実際に呼び出し、直接採血にて中等度以上の高コレステロール血症(200mg/dl以上)を示すものが0.8%(12名)であったことを考えると、ノイズ,即ち呼び出し対象の中での正常者の割合をもう少し下げる必要があると考えられた。このうち、呼び出し結果が同年令の平均(154±30mg/dl)の+3SD以上の高値を示すものが4名見いだされた。この内3名は父・母どちらかに明らかな高コレステロール血症を認め、家族性高コレステロール血症と診断した。残り1例は家族に高コレステロール血症を認めず、他の原因による高コレステロール血症と考えられた。現在のところ、スクリーニングを行った例数が少ないためにfalse negativeの有無は不明であるが、本スクリーニングに於て1500名の中から3例のヘテロと思われる乳児を発見できた。家族性高コレステロール血症患者の血清総コレステロール値のレベルはヘテロでも300mg/dl以上の割合が多く、本法では300mg/dl以下のものでも発見できており、感度としては十分であると考えられた。
今後例数を増やしてさらに検討をすすめていく予定である。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] 牧一郎,野瀬宰,薮内百治: 小児科Mook"小児成人病". 47. 41-50 (1987)

  • [Publications] 薮内百治: 日本医事新報. 3279. 23-28 (1987)

  • [Publications] 薮内百治: 今日の小児治療指針. 234-235 (1987)

  • [Publications] Koji Inui;Masumi Furukawa;Shintaro Okada;Hyakuji Yabuuchi: Journal of Clinical Investigation. 81. 310-317 (1988)

  • [Publications] K.INUI;M.FURUKAWA;J.NISHIMOTO;S.OKADA;H.YABUUCHI: Journal of Inherited Metabolic Disease. 10. 293-296 (1987)

  • [Publications] 薮内百治: 代謝. 25. 200-204 (1988)

URL: 

Published: 1990-12-19   Modified: 2016-04-21  

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