1989 Fiscal Year Annual Research Report
医薬品開発を目的とする抗腫瘍性ベンゾ(C)フェナンスリジン型塩基の合成研究
Project/Area Number |
62870085
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石井 永 千葉大学, 薬学部, 教授 (70009166)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 勉 千葉大学, 薬学部, 助手 (20114233)
原山 尚 千葉大学, 薬学部, 助教授 (30025712)
|
Keywords | ケレリスリン / ベンゾ(C)フェテンスリジン / ファガリジン / ケリルビン / 抗腫瘍性 / シアノエチルピリジン |
Research Abstract |
1.フェノ-ル性塩基所謂ファガリジン類の合成 ファガリジン(I、R=H)はフェノ-ル性塩基であるため、通常よく用いられている単離・抽出法では純粋に得る事は困難であるので、いっきょにクロライドとして単離する方法を確立する事を検討した。すなわち、ケレリスリン合成の中間体(II、R=Me)を塩酸で処理する事により加水分解、閉環し目的物を得るべく、塩酸の濃度、反応温度等種々の条件を検討したが、少量の目的物を得るのみであり、良好な結果は得られなかった。 2.6位に置換基を有するケレリスリン型塩基の合成研究 6位に置換基を有するケレリスリン型塩基は種々知られている。我々もカラスザンショウよりシアノエチルピリジン基がC_6位に置換したと考えられる塩基を単離している。本塩基の合成研究にあたりまずモデル実験として2-エチルおよび4-エチルピリジンのリチュウム塩をケレリスリンに作用させたところ、4-エチルピリジンからは2種の生成物を得た。現在生成物の立体化学およびシアノエチルピリジン基のC_6位への導入を検討中である。 3.ケリルビン等O_5型塩基類の合成 抗腫瘍性ベンゾ(C)フェナンスリジン型塩基の合成研究の一環としてO_5型塩基(III)の合成を計画し、その鍵中間体の効率的な合成法を開発した。
|