1988 Fiscal Year Annual Research Report
in vivoプロトンNMR分光計の試作とその応用
Project/Area Number |
62870089
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
荒田 洋治 東京大学, 薬学部, 教授 (40011499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
恵良田 知樹 日本ブルカー, 研究員
西村 善文 東京大学, 薬学部, 助手 (70107390)
中西 守 東京大学, 薬学部, 助手 (90090472)
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Keywords | NMR / 核磁気共鳴 / CIDNP |
Research Abstract |
1.分光計の運転を開始した。 (1)ラット好塩基球細胞株2H3、酵母細胞などにおける代謝過程を解析した。水の線形、S/N比とも計画通りの良好な結果を得ている。 (2)各種タンパク質の構造解析を行っている。とくに安定同位体ラベルモノクローナル抗体を用いる研究が進み、抗体分子の全体像についての成果が上っている。 2.光CIDNPの実験を開始した。1.6WアルゴンレーザーとNMR分光計の接続を行い、種々のタンパク質の表面に存在するTyr、Trp、His残基のミクロ環境について、きわめて直接的な知見を得ることが可能となった。レーザー照射時間、タンパク質濃度、色素濃度、パルス条件など最適の実験条件を確立した。 3.本研究は昭和64年度をもって完結する。したがって、本年度は試作したNMR分光計をさらに広い対象に対して応用し、その性能を確認する予定である。^1HNMRによるin vivo測定の対象としてHLー60細胞を選び、分化の過程を解析する。当初の目的であった水の線形、S/N比などの最終結果を点検し、まとめる予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] F.Hayashi;S.Endo;Y.Arata;A.Shimizu;Y.Kyogoku: Biochemistry. 28. (1989)
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[Publications] S.Tate;M.Kato;Y.Nishimura/Y.Arara/T.Mizuno: FEBS Letters. 242. 27-30 (1988)
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[Publications] N.Utsunomiya;M.Nakanishi;Y.Arata;T.Yasuda;S.Saito;K.Koyama;T.Tadakuma: J.Immunology. 141. 1471-1475 (1988)
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[Publications] N.Tomiya;T.Yamaguchi;J.Awaya;M.Kurono;S.Endo;Y.Arata;N.Takahashi,..: Biochemistry. 27. 7146-7154 (1988)
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[Publications] E.Tshuda;M.Goto;A.Murakami;K.Akai;M.Ueda;G.Kawanishi;N.Takahashi;..Y.Arata: Biochemistry. 27. 5646-5654 (1988)
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[Publications] J.Mizuguchi;N.Utsunomiya;M.Nakanishi;Y.Arata: J.Immunology. 140. 2495-2499 (1988)