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1988 Fiscal Year Annual Research Report

フィブロブラスト増殖因子の活性フラグメントの開発とその中枢神経作用の検索

Research Project

Project/Area Number 62870102
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

赤池 紀生  九州大学, 医学部, 助教授 (30040182)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮田 隆  九州大学, 理学部, 助教授 (20022692)
花井 一光  九州大学, 理学部, 助手 (40108642)
矢内原 昇  静岡薬大, 薬学部, 教授 (80046250)
片渕 俊彦  九州大学, 医学部, 助手 (80177401)
大村 裕  九州大学, 名誉教授 (30019517)
Keywords酸性型線維芽細胞成長因子 / 脳脊髄液 / ヒドラ / 免疫組織化学 / aFGF陽性物質 / 視床下部外側野 / 迷起神経背側核近傍
Research Abstract

酸性型線維芽細胞成長因子(aFGF)様物質が脳脊髄液(CSF)中に食後増加する。ヒドラはaFGFを鋭敏に検出し、1分子のaFGFがヒドラのしかるべき場所に結合すればaFGFに応答する。一方ヘパリン、antiaFGFIgGはこの反応を阻害するので、これらの物質の決められた量の存在下で反応させることによって未知試料中のaFGF量を決定できる。CSF中には食後およそ3ng/mlのaFGFが検出された。CSF中に放出されるaFGF様物質はaFGFで作製した抗体antiaFGF/Sとは反応するが、C端ペプチドに対する抗体のantiaFGF/Yとは反応しない。一方aFGFをトリプシンで限定加水分解すると、CSF中に見出されるものと同じ振舞を示すものが得られた。これのN端側のアミノ酸配列はaFGFのN端と同じだった。従ってCSF中に見出されるものはC端側を一部消失したものである可能性が高い。牛脳より多量の高度に精製されたaFGFを調製し、これに対する抗体antiaFGF/S血清で調製した。この抗血清を利用して免疫組織化学を行なった。絶食ラットでは第III脳室の視床下部近傍の脳室壁上衣細胞にaFGF陽性物質が見出された。腹腔内ブドウ糖投与後2時間のラットでは、上衣細胞のaFGF陽性物質は消失し、脳実質内のニューロンにaFGF陽性物質が見出された。aFGF陽性物質は視床下部外側野(LHA)の大型ニューロン、延髄の迷走神経背側核近傍(A2領域)のアミンニューロンで顕著に見出された。一方合成CDNAプローブを利用してin situハイブリダイゼーションを行ってみると、絶食ラットでは上衣細胞にaFGFmRNAが見出された。これらのことからaFGFは脳室壁上衣細胞で産生・蓄積され、摂食に伴う何らかの刺激でこれらの細胞より脳室・脳実質ニューロンに放出されると考えられる。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] Hanai,K.: Amer.J.Physiol.256. 217-223 (1989)

  • [Publications] Hanai,K.: manuscript in preparation.

  • [Publications] Hanai,K.: manuscript in preparation.

  • [Publications] Kimura,H.: manuscript in preparation.

  • [Publications] Akaike,N.: J.Physiol.London. (Inpress)

  • [Publications] Akaike,N.: manuscript in preparation.

URL: 

Published: 1990-12-19   Modified: 2016-04-21  

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