1988 Fiscal Year Annual Research Report
新生児における体温変動の測定と管理の基準化に関する研究
Project/Area Number |
62870109
|
Research Institution | Osaka Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
森 圭子 大阪府立看護短期大学, 講師 (30175632)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芹生 順一 医田工学研究所, 所長
末原 紀美代 大阪府立看護短期大学, 講師 (90112044)
|
Keywords | 新生児体温計測管理システム / 深部体温 / 深部温 / 体温変動 / 皮膚温 |
Research Abstract |
1.目的:断続的測定が主である新生児体温を、連続測定と同時にdata保存・解析を可能とする体温計測管理systemを開発した。本systemの開発目的は、transitional periodにおける正常成熟新生児の体温変動を、直腸温、深部温、皮膚温の3温より基準化し、各変動の特徴に基づいた管理方法を確立するためである。 2.方法 〈1〉hard system:体温と室温・湿度計測に深部温計とサーミスタセンサ集録装置を、全dataの集録・処理装置兼monitorとしてFM16βにより構成した。 〈2〉基礎実験:開発したsystemと寒天を使用して模擬装置にて(1)寒天上下の温度差、(2)中央部の温度変化、(3)深部温計probeの測定深度と温度変化追従性を検討した。 〈3〉臨床実験:出生直後の新生児10例を対象に、体温計測部位8点、室温・湿度6点、sampling・recording time10秒の24時間連続測定を行い、体温計測管理systemの実用性を検討した。 3.結果:開発したsystemを用いることにより、以下の点が可能となる。 〈1〉新生児体温と、体温変動に大きな影響を及ぼす環境温の同時計測により、従来の上下限値設定という単一的警報機能から、危険徴候パターンを始めとする監視的役割を持った警報機能が可能である。 〈2〉新生児個々の健康レベル、すなわち正常例から異常例にまで対応した、長期間の連続計測が可能である。 〈3〉on-line用softwearの機能として、(1)体温の種類と計測部位数の選択、(2)環境温の選択、(3)sampling・recording timeの設定、(4)計測値の数値とgraphicの同時画面表示、(5)計測開始及び経過時間の表示、(6)看護care時のmarkerによる書き込み等がある。又、off-line用解析soft-wearには、(1)data表示法の多様化、(2)基本統計処理等がある。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] 森圭子 他: 母性衛生. 29. 457 (1988)
-
[Publications] 森圭子 他: 電子情報通信学会技術研究報告. 88. 25-31 (1989)
-
[Publications] 芹生順一 他: 医用電子と生体工学. 27. (1989)
-
[Publications] 森圭子 他: 臨床体温. 10. (1990)