1988 Fiscal Year Annual Research Report
3次元脳構造データベースを用いるCT画像解析システムの開発
Project/Area Number |
62880005
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
原島 博 東京大学, 工学部, 助教授 (60011201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 克郎 都立松沢病院, 精神神経科, 医師
田崎 良三 東京大学, 工学部, 助手 (30143390)
荒川 薫 東京大学, 工学部, 助手 (30183734)
斎藤 隆弘 神奈川大学, 工学部, 助教授 (10150749)
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Keywords | 脳構造 / データベース / CT画像解析 |
Research Abstract |
前年度の研究成果をふまえ、研究を推進した。以下に、今年度の研究実績の概要を項目毎に示す。 1.各種CT装置への応用ーー前年度開発したCT画像解析システムを各種CT装置へ応用する際の問題点について検討を加えた。その結果、前年度開発したCT画像解析システムはその対話型インターフェイスが貧弱であり、各種CT画像の柔軟な解析を可能とするためには対話型インターフェイスを大幅に強化する必要があることが判明した。 2.臨床評価ーー前年度開発したCT画像解析システムを用いて脳萎縮が認められる異常脳や分裂病者の異常脳等を解析し、これらの予備的解析により本システムが有用であることが確認された。しかしながら、臨床評価において、前年度開発したCT画像解析システムは、極端に変形した異常脳に対しては満足し得る解析結果が得られず,又対話型インターフェイスの応答速度が十分でなく処理時間が長くなるという欠点が認められた。このように、本格的に臨床評価を行なうためには、機能を強化し、応答性を高めた対話型インターフェイスを導入する必要があることが判明した。 3.CT画像解析システムの改良ーー上記1.及び2.の検討に基づき、前年度開発したCT画像解析システムの対話型インターフェイスの機能を強化し、さらにその応答性を向上させた。すなわち、前年度開発したシステムでは、移植性を考慮してGKSで対話型インターフェイス部を記述していたが、本年度はこれを画像処理ワークステーション固有のグラフィックス言語で新たに記述することにより、対話型インターフェイスをより高度なものとし、上記1.及び2.で指摘された問題点を改善した。
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[Publications] 中塚的志: 医用電子と生体工学. 25. 398 (1987)
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[Publications] 斎藤隆弘: 医用電子と生体工学. 25. 399 (1987)
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[Publications] 桑原伸一朗: 医用画像情報学会誌. 4. 66-73 (1987)
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[Publications] 杉山温: 医用電子と生体工学. 26. 280 (1988)
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[Publications] 斎藤隆弘: 医用電子と生体工学. 27. (1989)
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[Publications] Takahiro Saito: ""Knowledge-Based CT-Image Processing System",in:V.Cappellini(Ed.),Digital Signal Processing-87" Elsevier Science Publishiers B.V.(North-Holland), 589-593 (1987)