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1988 Fiscal Year Annual Research Report

無アルブミンラットによる癌研究

Research Project

Project/Area Number 63010080
Research InstitutionSasaki Institute

Principal Investigator

長瀬 すみ  佐々木研究所, 化学部, 部長 (20072390)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小川 勝洋  旭川医大, 第一病理, 教授 (50045514)
長尾 美奈子  国立がんセンター, 発がん研究部, 部長 (40100151)
田中 寿子  慈恵医大, 医学部, 助教授 (60072401)
寺田 雅昭  国立がんセンター, 分子腫瘍学部, 部長 (10124421)
伊藤 信行  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (00079956)
Keywords無アルブミンラット / C_6グリオーマ / BHA / 復帰突然変異 / アルブミンmRNA / heteareozygous NAR / 生化学マーカー / CEA様蛋白
Research Abstract

無アルブミンラット(NAR)の生産は順調に続けられ、各班員に要望どおり分与された。本年度に得られた主な結果は次の如くである。
NARの脳にC_6グリオーマを移植したところ、腫瘍の増大とともに発情、勃起の継続が認められた。SDラットでは其の現象は認められず機構解明を急いでいる。BHAによる前胃発癌性の系統差について調べられたが、F344では癌の発生は認められない時点でNARにおいては46.6%の扁平上皮癌の発生が認められ、NARは著しく高い感受性を示す事が明らかになった。復帰突然変異の機構を知るために種々の実験が行われた。雌NARに3′-MeDABを投与したところ、肝癌が発生しなかったNARの肝にアルブミン陽性(Alb+)細胞の著しい増加が見られ、42週間投与例では全肝細胞の10%に達していた。Alb+細胞におけるアルブミンmRNAを検索するために種々の実験がおこなわれたが、正常NAR肝では殆ど反応は認められず3′-MeDABを投与しAlb+細胞の増加が著しい肝において極めて少数の反応陽性細胞が観察されたが、連続切片のAlb+細胞の分布とは一致せず、Alb+細胞内のアルブミンmRNAを検出する事は出来なかった。其の他精力的な数々の実験が行われ、解決の日も近いと思われる。
無アルブミンラットの前癌肝細胞をアルブミン陽性のHeterozygousNAR(SD X NAR、F1)の肝内に移植して人口的なモザイクラットを作製しアルブミン陰性をマーカーとして前癌細胞の特性について検討した。γ-GTP,GSP-P、epoxide hydarolase等の生化学マーカーの発現率をマーカーを指標にして調べた結果、移植早期では移植結節細胞は生化学的マーカーを発現しているが、時間がたつと大部分の結節については陰性化する事が明らかになり、此の事実は結節細胞の増殖性に関係している事が証明された。またNAR腸癌で見出された CEA様蛋白の遺伝子について研究した。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] Nakanowatari,J.: Jpn.J.Cancer Res. (Gann). 79. 453-459 (1988)

  • [Publications] Tsao,S.: Drug Metabolism and Disposition. 16. 482-489 (1988)

  • [Publications] Ogawa,K.: Int.J.Cancer. 41. 727-731 (1988)

  • [Publications] Yokota,K.: Cancer Res.48. 387-392 (1988)

  • [Publications] Takahashi,M.: Jpn.J.Cancer Res. (Gann). 79. 705-709 (1988)

  • [Publications] Shumiya,S.: Biochemical Genetics. 26. 585-593 (1988)

URL: 

Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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