1988 Fiscal Year Annual Research Report
癌の診断に有用なモノクローナル抗体の作成とその対応抗原の解析
Project/Area Number |
63010093
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
高橋 利忠 愛知県がんセンター研究所, 免疫学部, 部長 (00124529)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神奈木 玲児 京都大, 医・臨床検査医学, 講師 (80161389)
葛西 正孝 予防研, 細胞免疫, 研究員 (10142134)
益子 高 東北大, 薬・衛生化学, 教務職員 (30157200)
今井 浩三 札幌医大, 第一内科, 講師 (60117603)
佐藤 昇志 札幌医大, 第一病理, 講師 (50158937)
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Keywords | マウスモノクローナル抗体 / ヒト-マウスキメラ抗体 / 腫瘍関連抗原 / 糖鎖抗原 / 血清診断 / 発癌遺伝子産物 |
Research Abstract |
本研究班の昭和63年度の主たる成果は次の様である。1)YH206抗体を用いて膵液中の抗原を測定した結果、膵癌の80%に陽性で、一方慢性膵炎健常者では陰性であり、診断に有用であること明らかにした。2)NアセチルGM2及びSBla糖鎖抗原に対する抗体を作成し、前者は肺小細胞癌と神経芽細胞腫に、後者は肝癌に主として存在することを明らかにした。更に血清診断への応用を試みている。3)ヒトc-erbB-2産物の細胞外ドメインに対する抗体を作成し、本産物の癌並びに正常組織における分布を免疫染色により明らかにした。4)T並びにB細胞リンパ腫における14種の癌遺伝子発現をビオチン化プローブを用いてのin sita hybridization法で検索し、c-fos、c-myc、c-myb糖は多くの症例で発現していることを観察した。5)遺伝子組織組換え技術によりIgM型の抗メラノーマ(GD2)ヒトモノクローナル抗体のIgG1型へのクラススイッチに成功し抗体活性も確認した。6)ラットHa-rasトランスフォーマントの細胞表面に発現する抗原の1つは腫瘍移植拒否反応の標的抗原であり、熱ショック蛋白に関連している可能性が高いことを示した。7)マウスFT-1白血病抗原ペプチドの一部に対応する合成DNAプローブを用いて、cDNAライブラリーより陽性クローンを得、検索しはじめている。8)マウスTL抗原遺伝子を導入したトランスジェニックマウスを作成し、組織特異的発現には5側領域が重要であることを示した。又TL抗原を過剰発現している1系統では胸腺萎縮と白血病発生が観察された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Obata,Y.: Proc.Natl.Acad.Sci.,USA. 85. 3541-3545 (1988)
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[Publications] Yagihashi,A.: Cancer Res.48. 2798-2804 (1988)
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[Publications] Hinoda,Y.: Int.J.Cancer. 42. 653-658 (1988)
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[Publications] Masuko,T.: Jpn.J.Cancer Res.80. 10-14 (1989)
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[Publications] Yoshida,K.: Cancer Res.48. 5503-5509 (1988)
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[Publications] Komori,S.: Clin.Exp.Immunol.71. 508-516 (1988)