1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63050031
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山中 龍彦 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 教授 (80107143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 広順 大阪大学, 理学部, 助教授 (80022622)
青木 貞雄 筑波大学, 物理工学系, 助教授 (50016804)
榎戸 武揚 北海道大学, 工学部, 助教授 (10001992)
山中 正宣 大阪大学, 工学部, 助教授 (10029118)
三宅 寛 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (00031443)
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Keywords | トラックディテクター / CR-39 / 中性子放射化 / 中性子計測 / X線フレームカメラ / ウォルター型マイクロスコープ / X線多層膜反射鏡 / シュバルト・シルトX線マイクロスコープ |
Research Abstract |
トラックディテクター・中性子放射化法によるPR計測、中性子ストリークカメラの開発、X線フレームカメラの開発に関して以下の研究を行なった。 1〕トラックディテクター・中性子放射化法によるPR計測:入手可能な7種のCR-39トラックディテクターについて荷電粒子に対する応答特性、中性子検出効率、バルクエッチ速度、エッチングによる表面荒れ、耐γ線性、真空効果の相互比較を行なった。また中性子放射化法に関しては、核融合燃料中に充填可能なトレーサーの研究ならびに、放射化されたトレーサーの捕集効果の再現性に関する研究を実施した。両者とも当初目標のデーターを得ることが出来た。 2〕中性子ストリークカメラの開発:感度向上と時間分解能向上を目的として中性子・電子変換面UO_2の改良研究を実施した。UO_2表面にCsIをコートすることにより放出2次電子数がUO_2のみの場合の〜400/フィッションより〜600/フィッションに向上すること、および2次電子エネルギーが減少することが確認された。また試作装置の時間分解能計測、レーザー爆縮プラズマへの適応実験を行ない、時間分解能〜70PSが得られた。時間分解能の向上が今後の課題である。 3〕X線フレームカメラの開発:マイクロチャネルプレート(MCP)をシャッタリング素子とするフレームカメラを試作し、シャッタリング特性の測定を行ない時間分解能100PSを実現することが出来た。レーザー爆縮プラズマへの適応研究を行ないMCPシャッタリング方式が実用に耐え得ることが確認された。結像素子として光子エネルギー5KeV以上のX線領域で使用出来るウォルター型X線マイクロスコープおよびサブKeVX線用の直入射シュバルツ・シルトマイクロスコープをX線多層膜反射鏡を用いて試作し、それぞれ、初期の目標値の性能が得られた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 山中龍彦: 応用物理. 58. 143-144 (1989)
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[Publications] 小田啓二、三宅寛 他: Nuclear Instruments and Methods. B35. 50-56 (1988)
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[Publications] 飯田敏行 他: Journal of Neclear Science and Technology. 25. 780-788 (1988)
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[Publications] 榎戸武揚: 応用物理. 58. 745-146 (1989)
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[Publications] 加道雅孝、山下広順 他: 光学. 17. 234-238 (1988)
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[Publications] 山下広順 他: Review of Scientific Instrument. (1989)