1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63113002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
野々村 禎昭 東京大学, 医学部, 教授 (80009993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 康一 北海道大学, 理学部, 教授 (90000728)
丸山 工作 千葉大学, 理学部, 教授 (60012267)
高井 義美 神戸大学, 医学部, 教授 (60093514)
清水 孝雄 東京大学, 医学部, 助教授 (80127092)
小林 良二 秋田大学, 医学部, 助教授 (00020917)
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Keywords | 血管平滑筋 / ゲルゾリン / カルデスモン / リポコルチン / ロイコトリエン / カルモジュリン遺伝子 |
Research Abstract |
血管病変のうち動脈硬化、着血管・脳血管スパスムスなどは平滑筋を中心にして病因の解明が望まれる。本班は血管平滑筋の収縮関連蛋白質を中心に血管代謝、成長、膜分画等の生化学的研究を進めることにした。構成班員の第1グループは尾西、岡本、八木を中心としてミオシンの主に重鎖の一次構造と機能の連関を求めた。特に八木はLatchとリン酸化キナーゼ、フォスファターゼの関係を追求しはじめている。野々村、丸山、祖父江、柴田は血管平滑筋の収縮制御蛋白について詳しく検討し、ミオシン、アクチン外の制御蛋白、トロポミオシン、ゲルジリン、カルデスモンについてその機能とアクチン-ミオシン相互作用への関連を明らかにしつつある。これら収縮蛋白質そのものとの関連蛋白の研究と相い伴って平滑筋膜蛋白についても研究は進められた。 高井は膜レセプターをもつ成長因子とC-キナーゼの関連及びC-癌遺伝子について血管培養細胞での成長に関係して研究を行っている。小林は膜結合蛋白リポコルチンの細胞内存在様式を抗体をもちいて追求している。清水は膜レセプター利戦ではじまるプロスタグランジンカスケードのうちロイコトリエン類関連酵素群の精製を行い、血管パスムスなどの病的状態での変化を明らかにした。山本は血管筋小胞体の精製とCaATPアーゼについて一層問題を明らかにしつつある。野島は高血圧ラットとの関連からカルモジュリンファミリー遺伝子の解明を行った。 この様に各個の研究を進めると共に共同研究も活溌に進めている。丸山は大動脈平滑筋より45KDのアクタン結合蛋白をとったが野々村らの84Kゲルゾリン抗体を用いてこの反応を指標として調整を行った。野々村らは鶏砂嚢からゲルゾリンを精製したがこの土岐67KDの蛋白が混在しリポコルチンとの共通化を小林のリポコルチン抗体を用いて否定し、細胞内アルブミンと判定出来た。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] S.Nakanishi.;K.Yamada.;H.Kase.;S.Nakamura.;Y.Nonomura: Journal of Biological Chemistry. 263. 6215-6219 (1988)
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[Publications] H.Wakui.;R.Kobayashi.;Y.Tashima: Blood. 72. 408-412 (1988)
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[Publications] T.Shimizu: International Journal of Biochemistry. 20. 661-666 (1988)
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[Publications] K.Ikeda.;A.Kikuchi.;Y.Takai: Biochemical Biophysical Rescarch Communication. 156. 889-897 (1988)
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[Publications] M.Oosawa.;S.Shimaoka.;K.Maruyama: Biomedical Research. 9. 199-207 (1988)
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[Publications] M.Yoshida.;K.Yagi: Journal of Biochemistry. 103. 380-385 (1988)
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[Publications] K.Yagi.;T.Miyazaki: "Calcium signal and cell responses" Springer-Verlag,Berlin., 1-350 (1988)